休養の理由1

 

 

 

「裏葉月の4周年飲み会の時にみんなにパートナーとして正式発表しようね♪」

そんな話をして、葉月とナオトさんは元通りラブラブな関係に戻った。

 

の、はずだったんだけど、そう簡単にすべてがうまく行くってものでもない。
ナオトさんは相変わらずヤキモチやきで、
葉月のちょっとした一言で機嫌が悪くなったりしていた。

 

「でも、この前は他の人とエッチしてもいいって言ったじゃん」
「そんなこと言ったかなぁ?」

 

こ、コイツ〜〜、何言ってんだよ?(-_-;)

 

ま、でもこんな会話はイチャついてるうちだと葉月は思ってた。
ナオトさんも半分冗談で言ってることだったから。

 

この時期、ナオトさんの仕事がちょっと忙しくなって、
葉月も生理だったりしてなかなか会えない時間が続いていた。
電話だけは毎日のようにしていたけれど
お互いに欲求不満になっていたこともあって(笑)、イライラしてたのかも知れない。
そういう時のナオトさんは語調が強くなる。

葉月が「え?」って思ったのは、ナオトさんが
「他の男とエッチしたとしてもサイトには書くなよ」
って言ってきたことだ。

エッチしてもサイトに書いちゃいけないんだ.....。
それはつまんないなって思った。

 

「それから....葉月ちゃんがこれからもエッチしたいと思ってるのは誰なんだよ?」
ってナオトさんは聞いてきた。

そうやって改めて聞かれると困っちゃう。
だけど聞かれたから葉月は答える。
「え〜っと、じん太さんと、他の候補者さんと、それから...テクニシャンさんかな」

「テクニシャンってヤツはなんなんだよ」
「へ?テクニシャンさんは時々遊んでくれるテクニシャンさんだよ」
「それは知ってるけど、応募の条件にはテクニシャンのことなんて書いてなかったぞ」
「あ、え〜っと、それはそうなんだけど〜〜」

テクニシャンさんとは約束も何もない関係なんだけど、
時々気まぐれに誘ってくれる。
もちろん、「ナオトさんだけにする」って言った時にはもう会わないつもりだったけど、
「他の人としてもいい」ってナオトさんが言ったから名前を挙げただけだ。
今度いつ誘われるかもわからないし、誘われないかも知れない。

「あ、でもずっと前に、今度カップル喫茶に連れていってくれるって言ってた 」
言っておいた方がいいかと思って葉月は言ったんだ。
本当にずっと前のことで、ナオトさんとラブラブになる前の話だ。

 

「カップル喫茶ぁ〜〜〜?」
ここでナオトさんが焦げたようだった。

「どうして葉月ちゃんがそんなヤツとカップル喫茶に行くんだよ!」
「ナオトさんが連れていってくれるならナオトさんと一緒に行くよ」
「俺はそんなところ行きたくない」
「でしょ〜?」

葉月はこの時ナオトさんをちょっと誤解していて、
「 何でも許してくれるんだ」っていうような甘えがあったんだと思う。
元々隠し事はできない性格ではあるんだけど、
もうちょっと違う言い方をすればよかったなぁって、後になって反省した。

ナオトさんは「じん太さんのことは条件にあったけど、テクニシャンのことは聞いてない」
って言って、
葉月が今後テクニシャンさんと会うことを認めてくれなかった。
それだけでなく、裏葉月の「東京のテクニシャン」のコンテンツを削除しろって言ってきた。

 

「削除?なんで?」
「別のヤツが葉月ちゃんのおまんこに足でバイブを突っ込んでる画像がサイトに載ってるなんて耐えられない」
「東京のテクニシャン、読んでくれたんだ」
「読んでない。画像だけササッと見ただけだけど」

ふぅ〜ん....って思った。
なんだか悲しくなってきた。

ナオトさんは、お試しレポートも最近まで読んでくれてなかったように、
裏葉月のコンテンツはほとんど見てくれてないみたいだった。
日記には目を通してくれてたみたいだけど、
他の男性のことを書いてたりすると機嫌が悪くなってた。

テクニシャンさんと会うなっていうことは納得できても
過去のコンテンツまで削除しろっていうのは、
葉月が今までやってきたことを認めてもらえてない感じがして悲しかった。
それも理由が「他のヤツが足でバイブ入れてる写真を見たくない」からだって言うんだから
なんとも大人げない。
過去のことにヤキモチ妬いたってしょうがないじゃないのよ。(とほほ)

 

「東京のテクニシャン」は葉月の好きなコンテンツなんだ。
Tさんの世界はわかりやすいから文章にしやすい。
毎度ひどいことされてるのに、それでも最後にはヘロヘロにされちゃうっていうオチもあるし
「あ〜ん、またしても可哀想な葉月ちゃん」っていうテーマがあるので
書いていて楽しいコンテンツなんだ。

少し前だけど一番最近の画像入りのページをアップした時には
五月さんからいち早く「おもしろいですねぇ」って感想のメールが届いたりして
あのおもしろさをわかってくれる人にはわかってもらえてる。

そうそう、五月さんと言えば五月さんは、
お試しプレイレポートを何度も読み返したりしてくれてるそうだ。
「自分のところをですか?」って聞いたら
「いや、他の人のところです。自分のは手際が悪かったこともあって恥ずかしくて」
なんて言ってた。(笑)

 

お世辞も入ってると思うけど、五月さんや蔵人さんは
裏葉月というサイトをとても評価してくれている。
内容の善し悪しはともかく、葉月の自己表現の場としてとても尊重してくれている。
リュウさんもそうだった。
リュウさんは誰よりも裏葉月のファンだったし、
「やりたいようにやりなさい。裏葉月は葉月のステージなんだから」
っていうようなことをいつも言ってくれていた。
じん太さんは「日記に愚痴が多すぎる」なんて感想を言ってきたりもしてたけど
それでもサイトはサイトとして認めてくれていた。

楽しんでくれたり、評価してくれたり、感想を伝えてくれたり、
葉月は自分のやっているサイトをそうやって認めてもらえることが嬉しかった。
削除しろなんて、言われたことない。

 

コンテンツの削除。
裏葉月を開設してからずっとひとりでやってきて、
圧力に屈して内容を変えたことはない。
こんなサイトだけど、裏葉月は葉月の自己表現の場で、葉月の裏の顔の記録だ。
裏葉月、初めての試練。

 

しぶしぶ承諾はしたものの、削除なんてしたくなかった。
そして、たぶんこの先もナオトさんは
お試しプレイレポートも削除しろって言うんだろうな、
愛人遊戯(この時はまだ準備中だったんだけど)も消せって言うんだろうなって思った。
大袈裟に言うと、自分の作った作品の、「ここはダメ、ここもダメ」って切り落とされてく気分。

そして裏葉月はどうなって行くんだろう?
他の人とのエッチは認めてもらったとしても
そのことはサイトには書けない。
ナオトさんとのラブラブな様子だけを楽しそうに書いて
変化のない「普通の」サイトになっていくのかな。

急につまらなくなってきた。

 

もちろん、サイトのために誰かと付き合おうと思ってるんじゃない。
サイトネタのためにエッチをしようって言うんでもない。
サイトかパートナーかどちらかを選べと言われたら葉月は迷わずパートナーを取る。
葉月自身が楽しく充実していなければサイトだけをやってても意味がない。

だけど、裏葉月は葉月が今まで大切に作ってきたものなんだ。
裏葉月に助けられたことも何度もあったし、裏葉月があったから今の自分があるとも思っている。
サイトに書いていることひとつひとつが、へなちょこ葉月の軌跡だと思ってる。

その「葉月が大切にしているもの」をナオトさんは認めてくれていない。
簡単に削除しろって言われたことがとてもショックだった。
しかも、ちゃんと読んでもいないのに。

 

葉月は自分の感じたこと、思ったことをサイトに書きたい。
ずっとそうしてこの裏葉月を作ってきた。
誰かとエッチして、そこで感動することがあればそれを書きたいし、
気持ちよくしてもらったことに感謝の気持ちがあればその気持ちを表現したい。
だから、何も感動がないエッチをしてもそれはサイトには書きたくない。

所詮、裏の世界のことだから、
あれはダメ、これはダメって、制限つけられたくなかった。
自由にやらせて欲しかった。

 

やりたいことができないサイト。
つまらないなって思った。
なんのためにサイトをやってるのかわからなくなってきた。
そして急にやる気が失せた。

 

少しお休みしようかな。

 

突然、ふっとそんなことを思った。

 

 

 

 

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