直球勝負

 

 

 

「丸腰のエッチ」のところで
「ナオトさんを好きになったのは気持ちよくしてくれる人だからってことだけじゃなかった」
って書いたけど、今日はその話を。

 

ナオトさんは純粋で、ストレートで、
いつも真っすぐに葉月を愛してくれていた。

駆け引きしない、嘘つかない。
一緒にいて安心できる人だった。

こんなに真っすぐに愛してもらったこと、葉月はなかった。

 

エッチの時に
「どこが気持ちいいのか言って」
「どうされたいのか教えて」
って聞いてくる。
とっても勘がよくて、すぐに葉月の急所をマスターしちゃう。

「言った通りのことをしてくれる」んじゃなくて、これはナオトさんの情報収集なんだ。
葉月を気持ちよくしてくれるための情報。
それは葉月本人に聞くのが一番間違いない。

ナオトさんも、自分がどうして欲しいのかってことはハッキリ言っていた。
とにかくわかりやすい。(笑)
わかりやすいし、だからいつも最大限に気持ちよくしてもらっていた。
未だに、ナオトさんみたいに葉月を気持ちよくしてくれた人は、いない。

 

バイブとローターで同時責めされて
「どっちでイッたのかわからない」って状態にしてくれたのはナオトさんだった。
あれはもしかしたら「おまんこでも」イッてたのかも知れない。
イケないコンプレックスの葉月としては感動的なエッチだった。

しかもナオトさんは葉月と会うまでお道具を一切使ったことがないって言うんだから驚きだ。

 

変に気取らない。
「葉月ちゃん、葉月ちゃん♪」って、いつも恋人同士みたいに接してくれていた。
デートの時は、葉月の車を使うことが多かったんだけど、
ナオトさんが車に乗り込んで来て、まずキス。
発進させて信号待ちの時に、またキス。
コンビニに寄って、またキス。
ホテルの駐車場に入れて、降りる前に濃厚なキス。
いつもエッチをする時にはもう口紅はまったく残ってなかった。
(後の方になるとそれを見越して口紅は塗らないで会ってた。笑)

とにかくいつもベタベタしてたな。
葉月はこの歳でこんなお付き合いができるなんて思っていなかった。
葉月の家の最寄り駅の隣の駅で会った時なんか、
白昼堂々、駅の自動販売機の前で抱きあってキスしたりしたこともあったし。
俗に言う「バカップル」。
それができちゃう人だった。

葉月はそういうの苦手だったんだけどね。
でも「キスして」って言われるとしちゃう。
だんだんそれが、言われなくてもしちゃうようになってくる。
そして当たり前になってくる。

 

ナオトさんの前の彼女さんは遠距離だったこともあって、
とても淋しがり屋だったんだそうだ。
だから女がどういう時に淋しさを感じるかってことをよくわかってる人だった。
特に理由もなく発作的に襲ってくる淋しさみたいなものをわかってくれていて、
そういう時のフォローがとても上手だった。

葉月はナオトさんとお付き合いしている間、
ナオトさんに対して「淋しい」と感じたことは一度もない。

 

2月にリュウさんとお別れした時に(正確にはその少し前だけど)
葉月はその淋しさを愛人さんにぶつけてしまったことがある。
その時に愛人さんは
「淋しいって言われると自分を責められてるような気持ちになる」って言って
葉月を拒絶した。

それは葉月にとってとてもショックなことで、目の前が真っ暗になるような衝撃だった。
それ以降、葉月は「淋しい」って口にすることを封印してしまっていた。

でもナオトさんは
「淋しい時に僕に淋しいって言ってくれるのは嬉しいよ」
って言ってくれる人だった。
「だって淋しい時に僕のことを考えてくれてるってことでしょう?」
って。

「淋しいって言っていいよ。僕に言っていいよ。何もできないけど、聞くだけならできるから」
もー、そう言ってもらえるだけで淋しくなんかない。(笑)

あ〜、葉月はず〜〜〜っと1人で強がってたんだなってわかった。
理屈じゃないんだよね。
言葉も要らないんだよね。
ただキスしてくれて髪の毛いいこいいこしてもらえばいい時ってある。
会えなくても
「今度会ったら『濃い〜の』してあげるからね♪」
って言ってもらえるだけで「うん♪」って笑える。

ナオトさんはそれをしてくれる人だった。

 

以前、蔵人さんに葉月は言ったことがある。
「葉月って、そんなに淋しがり屋な女じゃないと自分では思ってるんですよね」

それに対して蔵人さんは
「いや、葉月さんは淋しがり屋だと思いますよ」
って答えてた。

「ええ〜?そうなのかな?自分では『強い女』だと思ってるんだけどな」
ってその時には思ったものだったけど、
ナオトさんとお付き合いしていると葉月は自分がすごく淋しがり屋だったんだなってわかる。
淋しがり屋で強がり。
自分が強いと思ってたのは「ただの強がり」だったんだなってよくわかった。
だって、ナオトさんが「葉月が淋しくないように」ってしてくれることが全部、
葉月には心地よいことだったから。

ナオトさんは蔵人さん同様、葉月が淋しがり屋だってことを早くから見抜いてた。

 

心のフォローもそうだったけど、
肉体的にもナオトさんは葉月に淋しい思いをさせなかった。

無理をして(本人は無理とは言わなかったけどたぶん相当無理をしていたはず)
葉月の都合に合わせてお休みを取ってくれて
何度もデートしてくれた。

湖の近くの「お船のラブホ」にも行ったし、
貸し切り露天風呂付きのラブホにも行った。
新しくできた綺麗な(でも料金高い!)ラブホにも何回か行った。
午前中だけ半休を取ってくれて時間なくバタバタエッチしたこともあったね。
いつも楽しくて、いつも気持ちよくしてもらえた。

 

「生理不順なんてちゃんと気持ちいいことしてれば治るよ」
「アセモも僕が治してあげる。気持ちいいことしてれば女の人は綺麗になるんだから♪」

信じられないけど、本当に生理がちゃんと来るようになった。
(それまでは3ヶ月くらい空いてもビックリしないくらいの生理不順だったのに。)
アセモが治るまではいかなかったけど、
ナオトさんにエッチしてもらった翌日はなんだか肌がスベスベしてた。
これって凄いことだよなって思ってた。

「ちゃんと生理が来たよ〜♪」って言えば
「でっしょ〜?」ってナオトさんは嬉しそうだった。

葉月が気持ちよくなるとナオトさんはすっごく嬉しそうな顔してくれる。
あの嬉しそうな顔は忘れられない。
ナオトさんの嬉しそうな顔を見て、葉月も嬉しくなっていた。
「あ〜、葉月が気持ちよくなることでナオトさんはこんなに喜んでくれるんだな」って。

 

毎日10往復くらい携帯メールしてたし、
ほとんど毎晩電話してた。
葉月が締め切り前で夜遅くまで仕事してるといきなり電話がかかってきて
「風邪気味なんだから仕事もほどほどにして早く帰んなさい!」
って叱られた。
そうやって、いつも心配してくれてた。

ストレートでわかりやすく、熱いナオトさんの気持ちは
もともと「愚直」と言われるほど変化球が苦手な葉月に
ズバッとストライク入れてきた。(笑)

そうしてナオトさんは葉月にとって「必要な人」になっていったんだ。

 

「葉月ちゃんのこと、ず〜〜〜〜っと大事にするよ♪」

露天風呂付きのラブホに行った帰り道、
車の中でナオトさんは葉月にそう言ってくれた。

その「ず〜〜〜っと」っていうのが不思議に葉月の心に刺さった。
ず〜〜〜っとかぁ。
ナオトさんとず〜〜〜っとこうしてラブラブしていたいな。
葉月もそう思った。

 

でもこの「ず〜〜〜っと」がね、
葉月には決して嘘をつかなかった直球ナオトさんの唯一の「嘘」になっちゃうんだよね。
それはこの時からしばらく経ってからのことなんだけど。

 

 

 

NEXT:バカヤロー1

うらのらINDEXに戻る

裏葉月メニューに戻る