M属性

 

 

 

前のページで丸腰エッチの話を書いたけど
五月さんも、「丸腰でエッチができる人」らしい。

って、「できる」もなにも、
エッチっていうのは普通はお道具なんて使わないで二人で裸でやるものなんだから
誰でもできるっちゃできるんだけど(笑)
五月さんにはノーマルに付き合ってる彼女さんがいて、
その彼女さんとはSMどころかローターも使ったことがないっていう話だ。

五月さん曰く、
「M属性のない女性とプレイする気になれない」んだそうで、
たった一回のお試しプレイで葉月をローソクでイカせるだけのスキルを持ちながら
その彼女さんのことは
「普通に抱いてます」
なんだそうだ。(もったいない)

 

五月さんはよく、「M属性」という言葉を使うんだけど、
その言葉は葉月に対しても一番始めから使われていた。

「葉月さんのようなM属性を持った女性に...」
というような表現で。

「M属性かぁ...」
葉月はその表現にいささかの申し訳なさを感じていた。


葉月は自分はMっ気があることは認めるけれど、
実際にSMっぽいことをやってマトモにMとして感じたことがない。

サイトでは縛られたりローソク垂らされてたり、
そういう「一応SMっぽい」画像を載せていたりはしたので
裏葉月をSMサイトだと言う人もいるし、葉月をバリバリのM女だと勘違いする人もいるんだろうなぁ
って、それは以前から思っていた。
実際、パートナーに応募してきた人のメールの中には
「貴女は素人ではないようなので」なんて書いてくる人もいた。

違うのになぁ。
鞭もローソクもやったことあるけど、全然感じなかったんだけどなぁ。

 

前のページのどこかでも書いたけど、
葉月は自分は本当はMじゃないんじゃないかって思い始めてるところだった。
頭の中でSMっぽいことを考えるのは好きだけど
体は不感症気味の「どノーマル」。

そういう変な「体質」だから、何をやっても感じないのかも〜〜。(とほほ)
当時葉月はそんな自己分析をしていた。

そんな葉月に「M属性」があると言ってきた五月さん。
葉月は五月さんをガッカリさせないために
「自分はMじゃないかも知れないと思ってるんだ」ってことをまず説明することになる。

今まで自分が「こういう風にダメだった」ってこととか、
「イケない女」で書いたような、とにかく何をやってもダメだったんだってこととか、
(ダメだった話ばっかりじゃん)
そんな話ばかりをメールで伝えていたような気がする。

でも「Mじゃないかも」っていうことを伝えるために書いていたことは
どうやら逆に五月さんには「葉月にM属性がある」ってことを確信させることになったらしい。

葉月が「こういう風にダメだったんですよ〜」って書くと
五月さんは「それでダメなのは当たり前です。むしろそれで感じるのはMじゃない」
というように、ひとつひとつ丁寧に解説してくれた。

 

五月さんとメールや電話で話していて葉月が一番他の人との違いを感じるのは
五月さんが葉月に何かを言ったり教えてくれたりする時には
大抵の場合、何故五月さんがそう思うのか、という理由が添えられていることだ。

その理由のほとんどは五月さんの以前の経験談や失敗談。
「昔付き合っていた彼女とこういうことがあって....」
そんな話を聞かせてくれる。
変に自慢話ってことでもない。
葉月に何かを説明する時のわかりやすい事例としてそういう話をしてくれる。

人によっては過去の女の話を出すってことを不快に思う人もいるのかも知れないけど
葉月は五月さんのそういう話を不快だとは思わなかった。

 

葉月は、自分が人に何かをわかってもらいたいと思った時に主に3つのものを利用する。
1つはデータ。
例えば「裏葉月には毎日1500人以上の人がアクセスしてくれてるんですよ」
と言えばそれだけで裏葉月の紹介として成り立つ。
数値には不動の説得力がある。

もう1つは事例。
「このお道具を使ったらね、メチャメチャ気持ちよくてイキまくりだったんですよぉ」
「お友達に教えてあげたらね、そのお友達もヘロヘロになっちゃったんですって!」
って、もうちょっとマシな例はないのか!(ごめん)

最後の1つはこれは葉月の得意技なんだけど、「ノリ」。
「なんだかよくわかんないけど楽しそうだからぱぁ〜っとやっちゃいましょうよ♪」
と笑顔で話す。
ノリの波長が合う人にはこれだけで充分だったりする。

 

って、ちょっと話が逸れちゃったけど、
葉月も人に何かを説明する時に「事例」や「自分の体験」などを利用することが多いので
五月さんが過去の経験を葉月への話の中に織り交ぜてくれることは
わかりやすいし信憑性があるなって思っていた。

もちろん、どんなに経験からくる考えであっても
それがまったく見当違いなことを言っていたのなら「ただの自慢話」なんだけど
五月さんの挙げる事例はどれも葉月に
「あ、それって葉月と同じだ」
と思わせることばかりだったので
葉月は五月さんのことを
「過去の経験から今の葉月を理解してくれる人」
というように認識するようになったのだった。

これって、とても大切なことだと思っていて、
「経験」というのは何事にも変え難い価値がある。
毎日自転車の写真を眺めながら過ごしていても自転車には乗れない。
乗ってみて初めて自転車っていう乗り物がわかる。
(相変わらず例の挙げ方がヘタ。)

 

葉月はこういう話のされ方に弱い。
結論だけを押し付けられるのではなく、そう考えるプロセスと事例を交えた分析。
詰めに甘さがあると葉月はすぐに「それっておかしいじゃないですか」ってことになるんだけど
五月さんの話はほとんどの場合、完璧だった。
葉月は素直に納得できた。

元々、インテリに弱い葉月ではあるのだけど、
五月さんは葉月が知っている人の中ではダントツで頭のいい人だ。
その観察力と分析力には葉月は無条件でお手上げ状態だ。

それでいて案外ヘタレで人間臭いところがまたおもしろい。
真面目に言ってることが妙におかしくて葉月のツボにハマり、
葉月は笑いが止まらなくなったりする。
本当におもしろい人だなぁって、
五月さんと知りあえたってことだけで今回のパートナー募集をした甲斐があったと思うくらいだ。

 

葉月は自分がおまんこでイケないこと、
世の中には葉月の知らない「もっともっと気持ちいいこと」がたくさんあるはずで、
葉月はそれを死ぬまでになんとか経験してみたいと思っていること、
そのためにどうすればいいのかさっぱりわからなくなっていることなどを
長いメールのやり取りの中で五月さんに語っていた。

五月さんはそれに対して
いつも葉月の期待以上の答えをくれていた。

 

でもね、口だけだったら何とでも言える。
もちろん葉月だって初めは、「ずいぶん自信過剰な男じゃないのよ」って思った。
だけど、五月さんの言ってることが口だけじゃなかったら凄いことだと思った。
葉月はそれを確かめたくなったんだ。

だからお試しプレイの一番最初は五月さんだった。
一番確かめたい人だった。
本当に五月さんの言うことが本当ならやってみてください。
葉月にM属性ってものがあるのなら実証してください。
葉月はとにかく頭真っ白にして何も考えないで行きますから五月さんの好きなようにやってください。
そんな気持ちで臨んだ。

 

そして....、

葉月、あっさりと撃沈。
様子はお試しプレイレポートに書いた通り。

ローソクでイカされた。(とほほ)

 

マジで、「マイッタ!」と思った。
敗北感。
でも悔しいとは思わなかった。
凄い人だな〜って思った。
葉月がどんなに頑張っても手の平の上で転がされてるような感覚。

 

五月さんとのお試しプレイで感じたカルチャーショックとも言える衝撃は、
あれから7ヶ月経った今でも葉月の中で鮮烈に残っている。

その衝撃をいつまでも引きずっていることが
その後の葉月を悩ませることになるんだけど。

とにかく葉月のハートには
「五月」と書かれた太い杭が打ち込まれてしまったんだ。

 

 

 

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