二人の保護者

 

 

本題に入る前にちょっと余談を。
このうらのらのコーナーが始まって、「該当者なし」を読んだ人から
「拍手を贈ります」だの「ちょっと嬉しい」だの、
お祝いメールとも受け取れるメールが続々と届いている。
しかも、かなりの「身内」からも来てる。

 

おもしろがってるな、みんな...。(-_-;)

 

そんなみなさんからの声援に後押しされて(とほほ)、今日も続きを書く葉月なのでした。
ってことで、ここから本編です。

 

 

 

メールの段階、それも割と早い段階から、
葉月は二人の男性にとても懐(なつ)いてしまっていた。
その二人とは五月さんと蔵人さんだ。

パートナー候補に「懐く」というと変な表現なんだけど、そうとしか言い様がない。
何でも話を聞いてくれて、 その話から葉月を的確に理解してくれる。
だからまた話せる。
その繰り返し。

蔵人さんは、葉月がどんなにめんどくさいメールを書いても
ほとんど翌日にはきっちり丁寧なお返事をくれていたし、
五月さんはスローペースで「10日ぶり」なんて返信もあったりしたけど、
それでも毎度20Kなんていう驚異的な長文メールのやりとりをしてたりした。

 

当時、サイトの方は「野良葉月」になって更新もほとんどしていない状態だったので
葉月の夜のパソコンタイムはほとんどメールに費やしていた。
メールに自分の思いを書き連ねることで精神状態を保っているというような。

4年間という長い時間お付き合いしていたリュウさんとお別れしたってことは
葉月の葉月としての心のバランスを崩していた。
自分では冷静でいたつもりだったけど
今から振り返ればそうでもなかったかも知れない。
ハイテンションだったことには間違いない。(笑)

淋しいとか悲しいとか、後ろを振り返ってばかりの凹んだ状態だったのではなく、
逆に「前へ、前へ!」っていうことに焦っていたようにも思う。
そんな自分を認めて欲しい。
誰かにわかってもらいたい、という思いがとにかくとても強かった。

特に何かに悩んでいるということがなくても
自分をわかってもらえた、理解してもらえたって思うだけで葉月はとても落ち着く。
反対されるにしても、間違っていると諭されるにしても、
とにかく一旦は思いを受け取ってもらえるという安心感があれば何でも言える。

そういう意味では蔵人さんと五月さんは安心できる人だった。
「懐く」というのはそういうことだ。

 

 

お試しプレイをイヤイヤやってたわけじゃない。
楽しんでいなかったわけでもない。
リュウさんの面影に後ろ髪を引かれていたってことでもなかったと思う。

だけど、実は葉月はたった独りで突っ走れるほど強い人間でもなく、
自分の弱さや迷いをどこかにぶちまけたくなる時がある。
そうしないといられない時がある。

 

蔵人さんは、葉月の弱さをとにかく吸収してくれる人だ。
他にうまい表現が思い浮かばないので「吸収」という言葉を使ったけど、
でも本当にそんな感じだ。

「楽しみましょう♪」
っていうことを蔵人さんにはよく言われる。
そうだよな〜、せっかく勇気を出してここまで来たんだから楽しまなくちゃ損だよねって思う。

話をしているうちになんとなくやる気にさせる、
学校の先生みたいだなって葉月は思っている。
それも金八先生みたいなお堅い先生じゃなくて、
ごくせんのヤンクミ先生のような、実は裏では極道(SM)やってるような。
って、変な例えで各方面から苦情が来そうだけど。

 

五月さんは蔵人さんとは違う。
葉月の弱さを吸収はしてくれない。
でも、その弱さの解決方法を教えてくれる。

問題の「答え」を教えてくれるんじゃなくて、
「解き方」を教えてくれるんでもなくて、
「何が問題なのか」を教えてくれる。

う〜ん、これもうまく表現できないんだけど、
人生経験豊富な、「なんでも知ってるおじいちゃん」って感じだ。

五月さん本人はよく、「付き合ってる女性に対して親のような気持ちになってしまう」
ってことを言っているんだけど、
葉月にとって五月さんは親っていうのともちょっと違う感覚だ。
親だと近すぎて言われたことを素直に受け取れないことがあるけれど、
おじいちゃんの言うことだったら聞けるってこともある。

ちびまる子ちゃんとおじいちゃんの関係。
「まる子や〜♪」
「おじいちゃぁ〜〜ん♪」

いえ、実は全然違うんだけど、ちょっとそんな感じだなと葉月は思っている。
(一応、念のために言っておくと五月さんは葉月とほぼ同年代です。)

 

 

こんな二人の有能な「保護者」に愚痴を聞いてもらって、元気をもらいながら
葉月のお試しプレイ行脚は続いていったのだった。

蔵人さんと五月さんは、性格も考え方も全然違う。
たまにまったく同じことを言うこともあるのでそれがおもしろいんだけど
でもたぶん二人を会わせたら「仲悪そう〜」と葉月は思っている。(笑)

そしてこの二人の共通点は、
「自分の欲よりも先に葉月のことを考えてくれる」
ということだ。
本当はどうなのかはわからないけど、少なくとも葉月はそう感じていた。

「葉月さんが一番いいと思うことをすればいいんですよ」
「葉月さんのことを考えればこうするのがいいと思います」

こんなような言い方をいつもされる。

 

嬉しくもあり、ありがたいことなんだけど、
この二人の「いい人」のスタンスに、
葉月はこの後、「ちょい切れ」することになるんだ。(笑)

 

 

 

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