フライングの恋

 

 

みなさんとお茶やランチなどの顔合わせデートしている時期、
まだ誰ともお試しプレイをしてない時期に
葉月が惹かれていたのは爺だった。

あれは恋だったのかも知れない。
あっという間に終わってしまったので恋だと自覚する時間もなかった。

 

爺は忙しくて出張も多い人だったけど、
時間をみつけては葉月に会いに来てくれた。
候補者のみなさん全員に一度ずつ会っている間に爺とは何回も会っていた。
4〜5回くらい?
葉月の会社の近くまで来てくれたこともあったし、
途中駅で待ち合わせしたこともあったなぁ。

「仕事が早めに終わったから今からそっちに行くよ」
っていうノリだった。
でも爺のいるところから葉月のいるところまでは1時間以上もかかる。
爺のフットワークの良さにはいつもびっくりさせられる。

 

爺といるといつも楽しかったな。
爺の仕事の話もおもしろかったし、子供の話でも共通点が多かった。
「爺」「姫」と呼び合う関係も楽しかった。

 

最近になってから五月さんが、
「葉月さんが直感でパートナーを選ぶとしたらこの人だと思っていた」
っていうようなことを言っていたんだけど(ここでもまた読まれてる!)
確かに葉月は爺のことをとても好きになっていた。

当時葉月は愛人さんにも
「爺とお付き合いするかも」
っていうようなことをメールで伝えている。

 

ちょっとフライングではあったけど、
春に企画した手羽先飲み会には爺と同伴で参加したりもしてた。
あの飲み会に参加した人はたぶん、葉月は爺を選ぶつもりなんだろうなって思ったはずだ。
もしかしたら「もう付き合っているんだな」って思ったかも知れない。

飲み会が終わって爺と葉月はさっさと腕を組んでみんなの前から消えてしまった。
どこへも行かずに駅に向かっただけだったんだけどね。
でも金曜日の夜、人が溢れそうになっている新宿駅のホームの端で
しばらくの間、熱い抱擁と濃厚なキスをしながらベタベタ別れを惜しんでた。(笑)

 

やっぱりあれは恋だったよね。
葉月は燃えてた。

でもそんな爺との恋はある日あっけなく終わってしまった。

 

爺とのお試しプレイが終わった数日後。
爺から1通のメールが届いた。

「他の人とのお試しプレイはやめて、爺と付き合おう」

そういう内容のラブレターだった。

 

 

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