福耳の悪魔 10

 

 

 

朝、葉月が目覚めた時に一発さんはもう起きてシャワーを浴びていた。

 

モーニングを8時半に頼んでおいたんだけど、
何かの間違いで8時ちょうどにお部屋のピンポンが鳴って、
葉月は全裸にホテルのガウンだけを羽織ってモーニングを受け取った。

 

持ってきてくれたのは中年?っていうか、
40歳くらいのお兄さんとおじさんの中間くらいの男の人だったんだけど、
葉月が両手でお盆を受け取ったら押さえてたガウンの前がハラッてはだけてしまって
(ベルトみたいなので縛るタイプだったので手を離せば開いちゃう)、
葉月はそのお兄さんに裸をモロに(しかも至近距離で)見られちゃうことになっちゃった。

「うわっ」って思ったけど、両手にはお盆を持ってるので押さえることもできない。

 

セルフ強制露出!(笑)

 

お兄さんも慣れてるのか、見ないフリして出ていってくれたけど、
朝からドキドキしてしまった。

 

その後すぐに一発さんがシャワーから出てきた。

 

「おはようございます。モーニング、もう来ちゃったよ♪」

「うん」

「一発さん、早起きじゃないですか。もうシャワーなんて。」

「目が覚めちゃって葉月さんをまた虐めようと思ったんだけど、
葉月さんぐっすり寝てたんで…」

「あはは、ぐっすりでしたか?」

「いびきかいてました」

「うひぃー、ホント?いやーん」

「疲れてるんだなーって思いましたよ。だって昨日飛行機乗ってきたんですもんね。
それで散々歩かされて散々爪で虐められて(笑)」

「あー、そうですよね。
そう考えてみるとアタシって結構可哀想ですよね」

「ふふ」


一発さんの声

無料サービスにしてはちゃんとしたモーニングを頂いて、
一発さんと少しお話をした。

葉月が泊まってる(はずの)ホテルのチェックアウトの時間は朝10時。
このラブホからは徒歩5分ってところだけど、
9時半くらいにはここを出ようってことになった。

 

あと1時間くらいかぁ。
そしたらここを出て、ホテルのチェックアウトをしたら後は空港に向かって帰るんだ。
一発さんとももうお別れなんだな…。

実は葉月はこの時から、
一発さんとのお別れの時が数時間後に迫っていることを意識していた。

 

昨日はなんだか夢を見ているみたいだったな。
どうしてあんなに変な状態になっちゃったんだろうな。
なんだか異常に気持ちよかったもんなぁ。

そんなことを考えていたら、一発さんが葉月の羽織っていたガウンを剥ぎ取って、
葉月はまた裸にされてしまった。

 

「あふっ」

 

一発さんが葉月の乳首を抓る。

 

「あうぅぅ…」

 

また全身に電気が走る。

 

あ、あの変な状態はまだ続いてるんだ。
葉月、また反応しちゃってる!

夢だと思ってたことが現実だったんだって知るような、不思議な衝撃。
一発さんはここにいて、何をされても気持ちよくなっちゃう葉月もここにいる。

 

 

「あっあっあっ、ねぇねぇ一発さん、葉月ね、すぐに気持ちよくなっちゃうの」

「そうなの?」

「どうしてこんな風になっちゃったのかな?あ、あふっ…」

「どうしてでしょうね」

「だってだって、おかしいよ。
気持ちいいところじゃなくて、どこを抓られても気持ちいいんだよ」

「こことか?」

はうっ!そそそそう、そことか。あ、あうぅぅー」

「ここもね♪」

うぅー。そうそう、そこも。気持ちいいの…」

「痛いの嫌いなんですよね?」

あうっ!そうなの、嫌いなのよ。痛いことじゃ感じないのよね、葉月」

「ふふふ。そうなんだ」

「あっ!あうぅーーーー!!!あー、もっと。」

「もっと?」

「もっとして欲しいの、一発さん。もっともっとギューってやって欲しいの」

「痛いのに?」

「痛いけど気持ちいいの。なんか葉月、おかしくなっちゃってるの。その爪のせい」

「じゃ、これを忘れないようにしっかり覚えさせておかなくちゃ」

「ギャーーー!!!イタイーーーー!!!」

「痛いの?」

「痛いですぅ」

「嫌なの?」

「いや…いや…、いやじゃない…」

「それじゃ好きなの?」

「うん好き。もっと…。うぎゃーーーっ!!!!

 

朝から葉月はデロデロになって、
気がついたら予定の時間をすっかり過ぎてしまってた。


一発さんの声

慌てて仕度をして…
っていっても入った時に全裸にコート1枚だったので仕度なんて何もない。
東京からは着替えのパンツとか化粧品とかいろいろ持ってきてたのに、
ホテルに置きっぱなしだったのでまったく役に立たず。

 

一発さんとラブホを出た。

外はもうすっかり朝の光景になっていて、入った時とは街の明るさも色も全然違ってた。
時刻は10時前だから、もう朝の通勤時間はとっくに過ぎてしまっていて、
人通りはそんなに多くない。

葉月は全裸にコート1枚、素足にヒールのパンプスという自分の格好が、
朝のこの光景に全然馴染んでないって自覚して、なんだか凄く恥ずかしかった。

 

できるだけ人に会いたくなかったけど、
一発さんはすぐに大きな通りの方に曲がって(裏道からも行けるのに)、
そこで走ってる車の方に向かって葉月の胸を掴んでわざと見せたりする。

 

んもー。
もうやめてくださいよぉ。

朝なんですから、朝!
変態タイムは終わりです!

 

って顔をすると、腕に爪を立てられる。

 

「うっ…」

 

ダメですってば!
それをされると腰の力が抜けるの。
さっきまであんなに気持ちよくしてもらってたんだから。
葉月は涙目になる。


一発さんの声

ホテルでチェックアウトを済ませて、また駅の方に向かう。

 

一発さんとお別れするのはあと数時間後…。

 

 

 

 

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