預託4

 

 

 

お部屋に入ってちょっと一息。
葉月はお風呂にお湯を入れて、持参したお道具をテーブルの上に並べ始めた。

 

東吾さんからは「使ってもらいたいお道具」を持ってくるように言われていた。

葉月が持参したのは電マ三兄弟と、スーパーアクメマックスとアナルクリニック。
この組み合わせは葉月にとっては最強で、これ以上のお道具はないと思っている。
麻縄は東吾さんの指示で持参した。

 

「東吾さん、葉月トイレ行ってきていいですか?」

「いいよ。ついでにお風呂も入ってきなさい」


東吾さんの声

入ってきなさい?
一緒に入るんじゃないんだー。
ちょっと残念。

 

言われた通りにしようかと思ったけど、勇気を出して言ってみた。

 

「一緒にお風呂に入れないんですか?(上目遣い)」

「うん?一緒に入りたいの?」

「はい♪」

「そうか。それじゃ先に入ってなさい」


東吾さんの声

やったー!
お風呂に誘っちゃった。

フラれなくてよかった!
こういうところが、いつもの自分と違うなって思った。

 

葉月は最近になってやっと、蔵人さんに何でも言えるようになってきたけど、
少し前まではこういうちょっとした「したいこと」を言えなかったような気がする。
(蔵人さんとの何回目かのデートで、初めて一緒にお風呂に入ってもらえて、
嬉し泣きしたのはどこかのレポートに書いた通り。)

今では蔵人さんとは必ず一緒にお風呂に入るし、して欲しいことは何でも言えちゃうから、
葉月自身が変わってきたってことかなぁ?
東吾さんが甘えやすい雰囲気だからかもしれないけど、
葉月としては初めての人にこんなこと言えちゃうなんてビックリだ。

 

東吾さんと一緒にお風呂。
浴槽の中で向かい合ってお湯に浸かる。

何か少しお話しして、キスしてもらった。
気分がリラックスする。

裸なのにお湯に浸かっているからあまり恥ずかしくない。
葉月にとってはスイッチを切り替えるための重要な気持ちのクッションになる。

 

東吾さんが先に浴槽から立ち上がって、バスルームから出ようとした。

「あ、ちょっと待ってください、東吾さん!」

お湯に浸かったままの葉月が東吾さんを見上げて呼び止めた。

「なに?」

「あのね、あのね…、ちょっとここを触ってみてください」

って言いながら葉月は自分の背中の上の方を自分で触ってみせた。
「なに?」って言いながら東吾さんは葉月の背中を触ってくれる。

 

「ここ、ザラザラしてるでしょ?」

「ん?」

「葉月ね、このザラザラがコンプレックスなんです。
後から『あれ?』って思われると思うと気になっちゃうので、先に了解しておいてください」

「何言ってんの?(笑)」

「気にしないって言って」

「まったく問題なし!」

「よかったぁ。ありがとうございます」

 

東吾さんには呆れられたし、自分でもアホなやり取りだなぁって思うけど、
途中でいろいろ気になっちゃうのはわかりきっていたので、
できるだけそういう要因は潰しておきたかった。
東吾さんがこのくらいのことで「げげげ!」なんて思わない人だっていうことはよくわかっていたけれど。

 

お風呂から出て、東吾さんは葉月が持ってきた麻縄を見ながら

「こんなにたくさん持ってきたの?」

呆れてるようだった。


東吾さんの声

え?そうかな。
いつも持ってくるのをそのまま持ってきただけなんだけど…。(10本くらい?)
まだ家に5本くらいはあるし。

 

「いつもこれ全部使ってるの?」

「いえ、最近蔵人さんはめんどくさがってあんまり縛ってくれません。
手枷とか足枷とかでカチャカチャッて拘束することがほとんどです」

「そうだよなー、めんどくさいんだよな…」

 

って言いながら、東吾さんは巻いてある麻縄を何本か解き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

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