預託1

 

 

 

昨年末のある日、ある男性からお誘いを頂いた。
「お誘い」というのはもちろんお茶やビールじゃない。
エッチのお誘いだ。

その奇特な男性とは、お友達のなつこさんのご主人様・東吾さんだ。

 

東吾さんは裏葉月の飲み会に来てくださったこともあるし、
以前なつこさんや蔵人さんも一緒にワインバーでおしゃべりをしたこともある。
おじさまフェチの葉月は、東吾さんと最初にお目にかかった時から
「素敵な方だなぁ」と思っていた。

思っていたけれど、
だからと言ってすぐに欲情するとか個人的に連絡するとか、そういうことはない。
なにしろ東吾さんはなつこさんのご主人様。
なつこさんのブログでは「ご主人様貸し出し企画」などという仰天企画もあがっていたけれど、
(とてもドキドキする企画ではあったけど)
「東吾さんを借りる」なんてことは恐れ多くてできるわけがない。

 

その「憧れのおじさま」から、お誘いを頂いてしまった。
しかもメールなどではなく、なつこさんのブログでの公のお誘い。

あわわわわ、どうしよう???

 

こんなサイトをやってるくせに「男性から誘われる」っていうことに免疫のない葉月は、
どうしていいのかわからない。

蔵人さんからは他の男性とのエッチは禁止されてない。
だから葉月が行きたければ「いってきまーす」で済むことなんだけど、
でもすんなりとそのお返事ができない。

東吾さんのことはとてもとても素敵な方だと思うけど、
でもだからこそ躊躇してしまう。
だって葉月は少し前まで自分のことを不感症だと思っていたくらい普通のエッチで気持ちよくなれなかったし、
おまんこでもイケなかった。
蔵人さんが根気よく開発してくれてやっと今のような状態になれたけど、
それは「蔵人さんだから」だと自分では思っている。

 

東吾さんに遊んでもらうことになったら…、葉月は緊張する。
緊張したら固くなる。
固くなったら反応が鈍くなる。

普段でも自分のことをマグロだって思っているのに、
さらに輪をかけた冷凍マグロになっちゃう可能性だってある。

憧れの東吾さんの前で冷凍マグロになり、東吾さんが何をしてくれても反応悪くて、
葉月は「ごめんなさい」な気持ちになってますます感じられなくなり、
そして東吾さんをガッカリさせる…。
そんな光景が目に浮かんでしまう。

 

蔵人さんに電話をさせてもらって東吾さんからお誘いを頂いたことを報告した。

 

「よかったじゃないですか!(笑)」

って蔵人さんは言った。

「よかったって…、そういうもんですかね?」

「だって、ありがたいことですよ。そういう風に思ってもらえるなんて」

「そうですよね。それはとても思ってます。ありがたいことです。
でもだからこそ、葉月なんかでお楽しみ頂けるかどうかが不安で…」

「大丈夫ですよ、東吾さんなら」

「そうでしょうか」

「それに、葉月さんは前から東吾さんのことがお気に入りだったでしょ?」

「そうなんですよ、葉月は元々おじさまフェチですから」

「だったら行けばいいんですよ。楽しんできてください」

「蔵人さんはそういう考えかぁ。うーーーん…」

 

「よろしくお願いしますって書いておきましたから♪」

「え?書いたってどこに?」

「なつこさんのところ」

「いつ?」

「今」

「今って、今?」

「そう」

「だって今、葉月と普通に話をしてたじゃないですか」

「だから話しながら今」

「ええええええっ???」

 

葉月は慌ててなつこさんのブログを開いてみた。

そしたら本当に蔵人さんがコメントしてた。

 

なんとも光栄なご指名を頂きまして、ありがとうございます。
喜んで葉月さんを預託いたしますので、お愉しみ頂けましたら幸甚です。

 

って、ええええええーーーーーっ?????

「預託」されちゃてる!!!

うわー!うわー!!うわーーーー!!!

 

私信じゃなくて、これはみんなが見ている公開ブログだ。
こんなところで宣言されちゃったら行かないわけにいかないじゃん。

これは…なんだか話が本当になってきちゃってるぞ。

 

「くくく蔵人さん!葉月を預託したんですね?」

「この方が葉月さんは行きやすいでしょ?(笑)」

「っていうか、『預託』なんてしちゃっていいんですか?
預託って、『すべてオマカセ』っていうことでしょ?」

「そうです。その方が東吾さんもやりやすいでしょ?」

「蔵人さんは来ないんですか?葉月が他の人としてるところを見てたりしないの?」


蔵人さんの声

「東吾さんが僕を必要だと思って呼ばれれば行きますけど、そうじゃなければいきません。
そういうこと全部含めて『預託』ですから、
僕の気持ちがどうこうって話ではないんですよ」

「うひぃーーー!!!」


東吾さんの声

蔵人さんは本気だって思った。
本気も何も、公の場で葉月を東吾さんに預けたんだ。

葉月は預けられたんだ。
預けられた時点で、葉月の気持ちはもう関係ないところまで来ちゃったんだ。


蔵人さんの声

数日後、東吾さんから正式に丁寧なお誘いのメールを頂いた。

葉月は、
「東吾さんにお楽しみ頂けるかどうかはわかりませんが、よろしくお願いします。
中出し以外のNGプレイはありませんので、どうぞお好きにお使いください」
というような内容の返信を送った。


東吾さんの声

その後のスケジュール調整で、 年末年始の忙しい時期が終った2月下旬に、
葉月は東吾さんとお会いすることになった。

 

 

 

 

 

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