お誕生日の鏡

 

 

 

 

前のデートからまだ2週間しか経っていないのに、
蔵人さんとデートできることになった。

先月のお泊まりデートから、1ヶ月の間に3回もデートしてることになる。

 

今回は葉月のお誕生日デートなんだ♪
プレゼントなんて何もいらない。
蔵人さんと会えることが何よりも嬉しいバースデープレゼント。

いつものようにいつもの喫茶店でおしゃべりして、ランチして、ケーキを買って、
ホテルに入ったのはいつもよりちょっと早い時間だったと思う。

ランチを食べ終わったのが13時半くらいだったから、
お部屋に入ったのは14時少し前くらいだったんじゃないかな。
サービスタイム終了の20時まで、6時間も一緒にいられる♪

 

 

「暑かったから、お風呂入りたいですよね」

って言って、葉月がお風呂にお湯を入れに行く。
蔵人さんは上着を脱いでクローゼットのハンガーに掛けたりしてる。
葉月はバスルームから戻って、蔵人さんが座っているソファーの向かい側の床に座る。

いつもと同じなんだけど、いつもとちょっぴり気分が違う。

この日は保護者ルームの「緊急お泊まり」をアップし終えたばかりの時で、
その最終話のコメントをもらってから初めて会う日だったからだ。

 

「僕にとってIrreplaceable(置き換えられない、かけがえのない)な存在」

コメントの中で蔵人さんは葉月にこう言ってくれていた。

そんな風に思ってくれてたんですね。
葉月はアンテナの感度が悪いから、全然わかりませんでしたよ。

そのコメントをもらってから初めて蔵人さんに会うので、
なんだか照れ臭いような申し訳ないような気分。

 

何か少しおしゃべりをして、お風呂のお湯の音が止まった頃、

「蔵人さん、お風呂入りませんか?」

って、葉月が提案した。
暑かったしここに来るまで汗だくだったのでシャワーだけでも浴びたいと思った。

 

「うん。でもその前に脱いでください」

「へ?」

葉月のしたいことに蔵人さんがストップかけることは滅多にないので、
これは珍しい展開だ。
それだけで葉月はドキッとする。

 

あれれ?

蔵人さんがいつもとちょっと違う。
蔵人さんがいつもとちょっと違う。

その「空気」はわかる。

 

葉月は言われた通りに着ている服を脱ぎ始めた。
白いブラウスとスカートと、ストッキングまで脱いだところで、
なんだか急に恥ずかしくなってきた。

だって、その時葉月がいたのはお部屋のど真ん中。
照明も入った時のままで全開に明るい状態だった。

キャミとパンティーだけになった葉月は、その場所で脱ぐのはどうしても恥ずかしくて、
場所を移動してベッドの脇の隅っこの方で最後の2枚を脱いで裸になった。

 

お道具バッグを開けて何かを物色していた蔵人さんは、
お部屋の隅っこで全裸になってモジモジしている葉月を見て

「どうしたんですか?」

って聞いてきた。

どうしたもこうしたも、恥ずかしいからに決まってるじゃないですか。(とほほ)
それに蔵人さんはまだ上着脱いだだけでネクタイしたままだしー。

 

「こっち来て」

「……」

「こっち来て!」

「…はい」

葉月がしぶしぶと呼ばれたところに行く。

蔵人さんは手枷を葉月につけて、両手首を後ろ手に繋いでしまった。

そして、最近買ったばかりの吸盤つきディルド(みちのくディルド)を、
壁につけてセットした。

 

「はい、どうぞ」

 

どうぞって…?
どうぞってどういうことなんだ?

両手を後ろ手にされちゃってるから四つん這いでおまんこに入れろってことではなさそうだ。

ってことはお口でしろっていうこと?

 

えええーっ?
壁につけたディルドを、お口でしゃぶれっていうことーーー???


蔵人さんの声

葉月が「まさか」と思って蔵人さんを見ると、蔵人さんは

「やって♪」とにっこり。

ううー。
その柔らかな口調が憎たらしいんですよっ!

やりますよ、やりますけどね。

 

葉月はディルドにお口を近づけた。

 

え?

 

うわっ!!!

 

葉月はビックリして蔵人さんの方を振り向いた。

「くくく、蔵人さんっ、こここ、これは…!!!」

 

それまで気がつかなかったんだけど、
ディルドがつけられているところは「壁」なんだけど、その部分だけ鏡になっている。

つまり、葉月がそのディルドをくわえてる顔が写るようになってるのだ!!!

 

ひえええええーーーーーーーっ!!!
これは恥ずかしいよぉ。

 

自分がお口でおちんちんを舐めてるところの顔って、正面から見たことない。
写真を撮られるとしても上からとか横から。

それだって後から見せられてメチャメチャ恥ずかしいのに、
正面から自分で見えちゃうなんて!!!

 

この時初めて葉月は、蔵人さんの鬼畜なアイデアに気付いた。

これは…、できない。
恥ずかしくてできないよぉ…。


蔵人さんの声

葉月はもう一度蔵人さんの方を振り向いて、縋るような目で

「蔵人さん…」

と言ってみた。

蔵人さんは「やってください」ってあくまでも丁寧語。(とほほ)

 

葉月は蔵人さんにさせられることで、こんなに躊躇したのは久しぶりだった。
躊躇しながらもしぶしぶとやらされるっていうことも久しぶりだった。

こういうミジメな立場を、葉月は嫌いじゃない。
いえ、好きじゃないんだけど、嫌なんだけど、
でもこうなった時の自分の、いつもと違う反応が好きなんだ。

 

 

壁につけられたディルドを舐めさせられている葉月を、
蔵人さんはたぶん、斜め後ろくらいからおもしろそうに眺めているはずだ。
自分がやっている行為よりも、蔵人さんの視線に興奮する。

薄目を開けると目の前には、
口を大きく開けて舌を伸ばし切ってディルドにしゃぶりつく自分の醜い顔がある。

(いつもこんなはしたない顔してるんだ…)

と思うと身がすくむ。

そしてこのはしたない顔を、蔵人さんはいつも生で見てるんだ。
たぶん今も、鏡越しに後ろから見てるはず…。

 

葉月がお口での行為が好きなのは、
相手の男性に気持ちよくなってもらいたいという気持ちが強いからだ。
自分が直接的に気持ちよくならなくても、
相手の人が気持ちよくなってくれれば葉月は嬉しいし、おまんこが濡れる。

でも、ディルドは葉月がいくら頑張っても「気持ちいい」とは思ってくれない(あたり前)。
その「行為」だけをやっても、誰も気持ちよくないじゃないですかぁ!

 

誰も気持ちよくないはずなのに、
少しして蔵人さんが葉月の後ろに来ておまんこに指を入れてみたら、
ぬるっとすぐに入っちゃった。

 

あれれれ?
なんかちょっと濡れてるみたい。
なんで???


蔵人さんの声

自分が濡れてることで、葉月の全身はカーーッと熱くなる。

うげげげげ。
こんなことで濡れちゃってる自分、濡れちゃってる自分…。

かなり恥ずかしい。

 

 

 

 

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