お口と騎乗位とスイッチとお誕生日

 

 

 

その後は、毎回恒例のお口の練習&騎乗位練習。
これ、本当に毎回必ずやらされる。

 

いつもと違ったのは手首の縄をまだ解いてもらっていなかったこと。
手首を普通に縛られているのではなくて、
十字にクロスした形で固定されていたので角度が変えられない。
これが結構辛い!

蔵人さんは仰向けに寝ていたので葉月は前屈みの体勢で口を上下することになるんだけど、
上体を手で支えることができないので首や腰が怠くなってくる。
いえ、厳密には手で支えることはちょっとはできたんだけど、
そうすると両手首の角度が少し変わることになるので、
手首が縄で圧迫されて痛くなってくる。

 

首と腰(と背中)が辛い。
でも手で支えると手首が痛い。
どうやってもどこかが辛い。

葉月は苦痛の持っていき場所をあちこちバランス取ってお口の行為を続けていた。
蔵人さんは自分の快感なんぞは大して期待してないって顔をして
葉月が四苦八苦する様子をおもしろそうに眺めているようだった。

 

「蔵人さん、手の縄、解いてもらっちゃダメですか?」

「まだダメ」

 

うー。
なんか今日は厳しいぞ。
ってか、縄を解いた方がお口に集中できるんだから蔵人さんにとっても「いいこと」なはずなのに、
それをしないってことはやっぱり葉月がジタバタしてるのを楽しんでるんだ。
(ヤな奴だな)


蔵人さんの声

それなら蔵人さんの気が済むまでやってやろーじゃねーか!
って気持ちで頑張り続けたんだけど、
腰が辛くなってくるとどうしても手で上体を支える時間が長くなってきて、
そうすると本当に腕が痛くてヤバイ感じになってきた。

 

「蔵人さん、ホントに手首が痛いですぅ」

泣きを入れた。

「そろそろ限界かな」

って、蔵人さんは憎たらしいことを言いながら、起き上がって葉月の手首の縄を解いてくれた。

「ふぅ〜」とホッとしたのも束の間、
蔵人さんは手枷を使って、今度は葉月の手首を後ろ手に繋いでしまった。

 

「え?終わりじゃないの?」

「まだまだですよ」

 

ふえーーん。
やっぱり今日の蔵人さんは意地悪だー!
頑なにラブラブモードにしてくれない。

 

しばらくお口した後に、そのまま上に乗るように言われた。
でも、騎乗位はただでさえバランス取るのが難しいのに、
手が後ろだったら絶対に「おっとっとっと〜〜」って倒れちゃう。

しゃがんだ形では絶対に倒れるって思った葉月は、
とりあえずヒザをついた形で上に乗って挿入した。

腰を、前後に振る。

 

あれ?

今日はなんだかいつもより気持ちいいかも?って思った。
クリが、蔵人さんに当たってビンビンする。

あーそうか。
さっき電マでクリ責めされたから、
クリがちょっと大きくなってる(腫れてる?)んだって思った。

 

「あうぅ。蔵人さん、今日はクリがね、なんだか気持ちいいんです」

いつもと違う時には葉月は必ずそれを蔵人さんに申告する。

「そうですか」

蔵人さんはちょっと嬉しそう。

 

でもね、やっぱり腕が後ろに回ってると体のバランスが取れなくて、
何度も倒れそうになっちゃった。

倒れないためには下半身にしっかり力を入れてなくちゃならないんだけど、
気持ちよくなってくると力が抜ける。
そうするとバランスを失って倒れそうになる…の繰り返し。
蔵人さんが下から突き上げてくれたりするともう完全に「あわわわわ」状態。

 

結局最後は倒れちゃったんだっけな?
ヘロヘロヘロって、横倒しになるようにベッドの上に倒れ込んじゃったような気がする。

やっぱり難しいなぁ、騎乗位。

 

葉月は今まで気持ちよくなれなくて、
それでも与えられる刺激を「受け止める」ことで少しずつ気持ちよくなれるようになってきた、
ような気がする。
そしてそれは「心の緊張を解く」ということでもあった。

でも騎乗位は、自分が能動的に動かなくちゃならない。
気持ちよくなっても弛緩できない辛さ、
あと「頑張らなくちゃ!」っていうような使命感みたいな気持ちが、
結局自分が気持ちよくなれない理由のような気がする。


蔵人さんの声

それから確か、もう一度気持ちよくしてもらって、
最後だけ、蔵人さんが手枷を外してくれて、
お口で蔵人さんのをもらったんだったと思う。

その時初めて葉月は蔵人さんに両手でピトッてくっつきながら

「あー、やっとこういう風にできましたよぉ」

なんて大喜びしていた。

 

本当に今日は、全身でピッタリくっつくラブラブタイムがなかった。
器具とか道具でいろいろしてもらったし、
その場その場では気持ちよくもしてもらっているんだけど、
行為が先になって気持ちが行為を追いかけるっていう感じだった。

葉月は、例えば蔵人さんが縄を手に持っただけでパチッとスイッチが入ってしまうほど
女として熟練してないし、
先に行為をされてもそれがサービスされてるのか虐められてるのか、
それだけではすぐに判断できない。

 

葉月は変にいろんな経験があって、
蔵人さんもどんなモードにも対応できる臨機応変な人だから、
毎度いろんなパターンを切り替えながら遊んでいる。

それはバラエティーに富んでいてとても楽しい関係なんだけど、
そのやり方で燃焼しきるには、
葉月の方がまだ気持ちの切り替えが上手にできない。
…というか、たぶん蔵人さんの出方を見てそれに自分を合わせることがまだできないんだと思う。

 

そのことは蔵人さんにも伝えて、
「今は何モードなのか」をあらかじめ葉月に伝えて欲しいっていうようなことをお願いした。
具体的に言うと、電マの試運転をする前に
「それじゃ今日は葉月さんは実験台ですからね。動いちゃダメですよ」
とかって一言言ってくれるとか。

その一言があるのとないのとでは気持ちや感じ方が全然違うんだ。

 

いつも同じモード(調教だったりラブラブだったり)のカップルさんは
いつも同じモードだから何かのきっかけですぐにスイッチが入るってこともあるかもしれないけど、
いろんな関係を行ったり来たりしている蔵人さんと葉月のような関係だと
葉月にはスイッチがいくつもあるので、
どのスイッチを入れたらいいのか自分でもよくわからないことがある。

蔵人さんのスイッチは、
たぶんAスイッチ、Bスイッチというように個々に分かれたスイッチじゃなくて、
レバーもしくは無段階のダイヤルのように変化させられるんじゃないかと思うんだけど、
葉月には少なくともスイッチは3つある。

できればそのスイッチを、蔵人さんの態度を見て自分で選択して入れるのではなくて、
蔵人さんが葉月のスイッチを入れてからその先に進んで欲しい。
もちろん、最初の入りがよければ、
後はどのスイッチが入っちゃってるのかわからなくなっちゃって
ヘロヘロになることもわかってるんだけど。

 

蔵人さんがお仕事に向かわなければならない時間が迫ってきていた。

いつもより短い時間だったけど、
そういう「気付き」がたくさんあって、葉月にとってはとても有意義な時間だった。

 

 

葉月が持参したケーキを最後に食べて、コーヒーで葉月のお誕生日に乾杯。
バタバタしてたけど、この時間も素敵な時間だったな。

 

 

お部屋を撤収。

この日のデートは棚ぼたデート。
8月の正規の保護者ルームは別の日に設定されている。

 

「10日後くらいにまた会えるんですね」

「はい」

「いいのかなぁ?そんな贅沢しちゃって。
葉月ね、人生の中でいいことと悪いことの数は同じだけあると思ってるんですよ。
だからあんまりいいことが続くと後は悪いことばっかりになっちゃうんじゃないかと思って
不安になります。」

「いいじゃないですか。たまのことなんだから」

「そうですね。そうですよね。会いたくても会えないこともあるんですもんね!」

 

「次」が決まってるっていいなぁ。
駅でも全然淋しい気分にならない。

蔵人さんは夕方からのお仕事に、葉月はいつもよりも早く家に、
それぞれの方向に向かった。

 

そして10日後に続く♪

 

 

 

room35はレポートなし。room36に続く

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