アマアマな導入

 

 

 

 

お部屋に入ってルームサービスのメニューを見たんだけど、
二人ともまだお腹空いてない。

 

「もうちょっとしてからにしましょうか」

 

ってことで、テーブルのところに座って少しお喋りをする。
あ、葉月はいつもの通り床だけど。

 

 

蔵人さんのお仕事が物凄く大変だっていう話を聞かせてもらった。
その話を聞いて同情もしたけど、同情よりも葉月は怒りまくっていた。

 

「どーして蔵人さんがそんなことで忙しい思いをしなくちゃならないんですかっ!」

「他にできる人がいないんですよ(とほほ)」

「そんなこと言ったって、このままじゃ蔵人さんが倒れちゃうし、
そうでなくたって葉月はメールももらえなくなっちゃってさ。
その面倒くさいお仕事のお陰で葉月まで迷惑被ってるってことじゃないですかぁ!(ぶーぶー)」

「すみませんねぇ」

 

こういう時の蔵人さんって本当に申し訳なさそうな顔してくれるので、
なんだか可哀想になっちゃう(笑)。

メールで「忙しくてメールできなくてすみません」って言われるのと感じ方が全然違う。
やっぱり、こうして会っていろいろお話を聞くことって大事だなって思う。

 

お昼ご飯はまだいいけど、お茶でも入れましょうかってことで、
ポットにお水を入れたり、お風呂の仕度をしたりしてちょっと準備。
ポットのお湯が湧くまでの時間、またお喋り。
(滅多に会えないから話したいことが溜まってる。)

その時、蔵人さんはベッドの縁に浅く腰掛けていた。

 

葉月はいつもなら蔵人さんが見える向かい合った位置の床に座るんだけど、
せっかくいつもより早い時間に二人っきりになれたんだからと思って、
勇気を出して蔵人さんの足元に行ってみる。
それだけでも葉月にとってはドキドキの行為。

どうしてなんだかわからないんだけど、いつもはもったいなくて蔵人さんの近くに行けない。
時間が進んでいろんなことをしているうちに、
やっと慣れてきてスリスリとかできるようになるんだけど。


蔵人さんの声

「えへへ。今日はちょっと勇気を出して近くにきてみようかなと思って…」

 

蔵人さんの靴下に触れるか触れないかってギリギリのところに座って
蔵人さんを見上げる葉月。

 

「こっちにくればいいじゃないですか」

 

って、蔵人さんが腰をずらしてベッドに深く座るようにしてくれて、
脚の間に葉月のスペースを作ってくれた。

 

「え?そこ?いいんですか?」

「どうぞ♪」

 

せっかくだからと思って、葉月は立ち上がって蔵人さんに背中を向けて座ってみる。
葉月の背中に蔵人さんがピタッとくっついて、
蔵人さんは後ろから葉月をギュッと抱きしめてくれる。

 

ひえー!ひえーー!!!

こ、これは葉月の好きな(でも物凄くドキドキする)アマアマな導入だ。

もうこれだけで心臓がバクバクだ。

 

でもこの時もまだ、何か普通のお話をしていたんだったと思う。
蔵人さんは連休中も家に仕事を持ち帰ってやらなくちゃならないんだ、
っていうようなことを言ってたような。

 

「そうなんですか。それじゃ連休って言ってもゆっくり休めませんね」

 

そんな話をしている時に、蔵人さんの手は葉月の襟元から入って、
服の中の、下着の中の、ナマ胸まで到達していた。

 

後ろから抱きしめられながら、ギュッと乳首を抓られる。

 

「あっ…」

 

全身が気持ちいいのと一部だけが痛いのが合わさって、全身が甘く痺れる。
そのくらいだったらとても気持ちがいいのに、
蔵人さんは葉月の反応を楽しむように指先の力をだんだん強くしていく。

 

「うぅー。」

 

葉月が苦痛の呻き声を出すと、蔵人さんが聞いてきた。

 

「痛いの?」

 

 

この「痛いの?」って聞き方はナイスだと思った。
蔵人さんの「痛いの?」って聞き方に、葉月は痺れた。

 

いつもの蔵人さんなら
「どうですか?」とか「どうしたの?」とか、もしくは「どうでしたか?」とかって、
葉月に自分の状況を説明させようとする。

わかりきってることをあえて説明させられるっていうのは、それはそれで屈辱的で好きだったりするんだけど、
説明好きで、しかもできるだけ正しく相手に伝えたいと思ってしまう習性のある葉月は、
「どうですか?」って聞かれると、

「えーっとえーっと、最初は痛かったんですけど段々気持ちよくなってきて、
でも蔵人さんが○○した時には痛いだけだったです、それから…」

みたいな感じで、冷静に冷静に考えて伝えようとしてしまうので、
そのうちに気持ちが冷めてきてしまう。

 

終った後ならともかく、行為の最中の質問は、
「はい」か「いいえ」で答えられる簡単な質問にして欲しいっていうのは、
葉月がずっと前から(蔵人さんと知り合う前から)主張していることだ。
(この前の鞭の時もそうだった。)

 

蔵人さんは「言わせる」のが好きな人なので、
「Yes/No」で答えられる質問をあまりしてくれない。

でも、だから、この時の「痛いの?」っていう蔵人さんの言葉には痺れた。

 

痛いの?って、そりゃあーた、痛いに決まってるじゃないのよ。
痛くしてるのは蔵人さんでしょーが!
わかってるくせに、わかってるくせに。

 

でも、その「わかってるくせに」っていうのが重要なんだ。
痛いか痛くないかわからなくて本気で質問してるのではもちろんなくて、
葉月がどう答えるのかを楽しんでるような聞き方だった。

 

 

「痛くない…」

 

って葉月は答えた。

この場合、「痛い」って答えても「痛くない」って答えても、
状況は何も変わらないんだってことはよくわかっていたし、
蔵人さんがせっかく「痛いの?」って聞いてくれた質問に、
素直に答えるのがもったいないような気もしたからだ。

 

蔵人さんは、今度は葉月の内ももまで腕を伸ばしてきた。

スカートを捲り上げ、まだストッキングをはいている葉月の内ももをサラッと撫でたかと思ったら、
そこの柔らかい肉をギューーッと力いっぱい掴んできた。

 

「あうぅー」

 

痛いぃー!

痛いけど…、痺れる。

この痛み。

ここの神経って、絶対におまんこに直結してると思う!

 

 

蔵人さんは、葉月の内ももを撫でたり、掴んだり、角度を変えてまた掴んだりを繰り返した。

 

あーうーあー。

 

葉月、早くも頭が真っ白になりかける。

 

半分抱きしめられ状態。
半分は痛めつけられ状態。
でも、痛くされててもSMっぽい雰囲気じゃない。
スキンシップって感じ。

 

普通の恋人同士だったら、抱き合ったりキスしたりするところ、
ちょっとだけ形式が変わっているだけだ。(たぶん)

 

葉月にとっては激アマなこの導入。
最初にこういう風にされちゃうと、葉月はこの後、何をしても気持ちよくなれちゃうんだ。

 

今日もきっと、ヘロヘロにされちゃうんだな…。

 

すでにトロンとしている頭の中で、葉月はそう予感していた。

 

 

 

 

 

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