「どうですか?」の意味

 

 

 

 

床にぐったりと倒れ込んでしまった葉月は、
しばらくしてから起き上がって、テーブルのところで蔵人さんに文句を言った。

 

「ああいう時に『どうですか?』って聞かれても、何て答えていいかわからないです。
もっと答えやすい質問にしてくれないと!」

「深く考えないでその時頭に浮かんだことを答えればいいんですよ」

んなこと言ったってー!
ああいう時に頭に浮かぶことを説明するのって難しいんですよ!
どういう答えを求められているんだろう?なんて思うと
頭が冷静になって冷めちゃうんです」

 

ああいう時の質問は、「YesかNoで答えられる簡単な質問にしてもらいたい」
というのは葉月のずっと前からの持論だ。


蔵人さんの声

そんな話をしている時はまだ、おまんこにスーパーアクメマックスが入ったままだったんだけど、
葉月がちょっと体勢をずらして
アクメマックスの電池が入ってる部分が足に触った時に、

 

「あちっ!」

 

って言ってしまうくらいの熱さを感じた。

 

「蔵人さん、なんだかバイブが熱いんですけど…」

 

蔵人さんが抜いて見てくれたらマジで「あちち」って感じで熱くなってる。

 

最初に入れてから30分くらいしか経ってないと思うから、
そんなに酷使したってことでもないと思うんだけど…。

蔵人さんが分解して原因究明してくれたんだけど、結局よくわからず。
ブルブルは動くけど本体の方がダメみたいで廃棄することになった。

あーあ、買ったばかりの二代目アクメマックスだったんだけど、
ちょっと不良品だったみたいだ。

 

 

一生懸命バイブの修理をしてくれてる蔵人さんを見ながら
葉月は別のことを考えていた。

葉月はどうしても、さっきの蔵人さんの「どうですか?」って質問が
納得できなかった(というか何て答えればいいのかわからなかった)のだ。

 

そもそも、「どうですか?」って質問する目的は何だ?

葉月が余計なことをいろいろ考えちゃうとカラダの感覚がお留守になっちゃうっていうことは
蔵人さんだってわかってるはずだ。
なのにそれをわかってる蔵人さんが
どうしてわざわざ葉月が余計なことを考えるようなことを質問するんだろう?

葉月の状態は反応を見れば蔵人さんにはわかるはずだ。
わかってるのに聞いてくるってことは、葉月に「何か」を言わせたいはずなんだ。
葉月がそれを言うことで、葉月自身も興奮しちゃうようなことを。
そうでなければ質問する意味がない。

 

普通に考えればSの人として導き出したい言葉としたら、
「痛いのに感じちゃってますぅ。もっと打ってください〜〜」的な言葉なんだろうけど、
それはさぁ、本当にそうなら考えなくても口から出てくる言葉だろうけど、
申し訳ないけどさっきはそんな言葉が思わず出ちゃうっていうような状態じゃなかったよ。

蔵人さんが「もっと」的な言葉を葉月に言わせたいんだったとしたら、
さっきのタイミングで「どうですか?」って聞いてくることは間違ってる。
「その質問、間違ってますよ、まだそういうことを言う状態ではありませんよ」ってことを
蔵人さんに知らせるためには、何て言えばよかったんだろう?


蔵人さんの声

 

「ねぇ、蔵人さん」

「ん?」

「くどいですけどさっきの『どうですか?』って質問ね」

「うん(笑)」

「『どうですか?』って聞かれたら、
『あ、このくらいがちょうどいいです。葉月へなちょこですから♪』
って答えたりするのはどうかな?」

ちょっと挑発的な言い方をしてみた。

 

そしたら蔵人さん、その葉月の発言にピクンと反応して、

「それじゃもう1回立って」

って言いながら鞭を手に取った。

 

「え?え?え?なんで蔵人さん、そんなに嬉しそうにしてるんですか?
ももももう鞭タイムは終わったんですよね?
葉月、もしかしてまた墓穴掘りました???(汗)」

「いいから(笑)」

って蔵人さんは葉月をまた立たせて、お尻を向けさせる。

 

最初だけヘロヘロで叩かれて
「あ、このくらいがいいです!このくらいなら気持ちいい♪」
とかって言ったりしてみたんだけど、そこで終わるはずがない。


蔵人さんの声

蔵人さんが徐々に強く打ってくる。
でも蔵人さん、なんか、さっきよりもノビノビ打ってて楽しそう。

そうそう、そうやって楽しそうにやって欲しいんですよ!
葉月にその楽しさを感じさせて欲しいんですよ!
そうすれば葉月は「申し訳ない」なんて気持ちにならないで、「楽しんでもらってる」って思うし、
そう思うことで別の興奮がやってくるんです。

痛かったけど、凄く嬉しかった。
蔵人さんが楽しいならもっとやって欲しいと思った。
そうそう、こういう風に思えれば、
「もっと!」っていう言葉が素直に出てくるのにって思ってた。

なんか、嬉しくてまた泣けてきた。
今日は涙腺が緩んでるみたいだ。

 

葉月が「痛い」って言ったら蔵人さんがやめちゃうと思って、
「それなら絶対に痛いって言わない!」って心に決めた。

葉月はとにかく、蔵人さんに思いっきりしたいことをして欲しかった。
手加減するなら「いかにも手加減してます」ってやり方じゃなくて、
ガンガンにやってるようなフリをして欲しいと思った。(←贅沢)


蔵人さんの声

「どうですか?」って質問をするなら、まず自分が楽しそうにして、
それから葉月に聞いて欲しいと思った。
今度から「どうですか?」って聞かれたら必ず「蔵人さんは楽しいですか?」って聞いてやる。
そんなことを考えてた。

だって、どうしてこんな痛いことを我慢してるかって言えば、
蔵人さんがしてくれることだからだ。
まず蔵人さんが楽しんでくれなくちゃ、葉月が痛いのを我慢してる甲斐がない。

葉月がして欲しいことをしてもらってるんだったら、まず葉月の満足が先かもしれない。
だけど、蔵人さんがしたくてしてることは、まず蔵人さんが楽しそうにやってくれなくちゃ、
葉月は自分が役に立ってないって思ってしまって悲しくなる。

 

だからこの時葉月はずっと「痛い」って言えなかった。
この気持ちは蔵人さんに伝わってるんだろうか?って思いながら、ずっと我慢してた。

 

散々我慢して、結局最後には立っていられなくて崩れ落ちてしまったんだけど。


蔵人さんの声

 

 

 

 

 

 

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