お泊まり6

 

 

蔵人さんが「このまま寝る」なんて言うもんだから、
そんなそんな、あんなクンニしてもらってそのまま寝かせるわけにはいかない!って思って、
蔵人さんをバスルームに連れて行った。

葉月がシャワーの温度を調節して蔵人さんにシャワーを浴びてもらおうとしたら、
その場で座らされておちんちんを口に突っ込まれた。

 

その時は葉月は蔵人さんに両手で頭を左右から持たれて、
喉の奥まで突かれたんだった。

 

あぁ、こうされるの好きだって思った。
いつもの「練習」とは違って、これ、なかなかしてもらえない。

でも葉月は好きだ、苦しくされるの。
自分が「使ってもらってる」って気持ちになる。

この行為で蔵人さんが気持ちいいのかどうかはわからないけど。

 

そして、あんなに気持ちよくしてもらった後なのに、また葉月の身体に火が着く。
蔵人さんのをお口にもらってるだけなのにおまんこがじゅるっとしてくる。

終わりがない。
いつまでも終わりがないような気がする…。

このお泊まりも、ずっと終わらなければいいのに。

 

 

バスルームから出た時にはたしか、「もうすぐ4時」って時刻になっていて、
さすがに翌日(日付ではもう今日だけど)の仕事があるので寝ることになった。

ベッドの上で蔵人さんは腕枕をしてくれたんだけど、
それじゃ蔵人さんがゆっくり眠れないからと思って、

「葉月、本当に床でもいいんですよ」

って半分本気で言った。

葉月は床で寝たがる。
蔵人さんがベッドで、自分は床。
最近床好きの葉月としたらその位置関係はまんざらでもない。
蔵人さんの足元で丸くなって寝るのもいいな、なんて思った。

 

「僕が側にいたいって言ってるんだからいいじゃないですか」

蔵人さんがボソッと言った。

 

あれ?

 

あれあれあれあれあれ???

 

蔵人さんらしくないアマアマ発言!

うひゃ〜、蔵人さんも言う時は言ってくれるじゃん!(うきき)

嬉しかったので定位置(脇の下のポジション)に素直に収まった。

 

だけど、このままじゃ蔵人さん、本当にゆっくり休めない。

しばらくすると蔵人さんの寝息が聞こえてきた。
寝息が本格的になるのを待って、
葉月は蔵人さんを起こさないように、そ〜〜〜っと身体を蔵人さんから離した。
腕枕は遠慮して、蔵人さんが横に伸ばしてる腕の、手の平だけお借りすることにした。
これだけで葉月には充分だ。
もったいないくらいだって思った。

 

 

僕がそばにいたいって言ってるんですから…

さっきの蔵人さんの言葉を思い出したらなんだか涙が出てきた。

そんな風に思ってもらえてるんだ。
そばにいたいって思ってもらえてるんだ。
葉月が今ここにいること、蔵人さんに望まれてることなんだ。

今日ここへ来てよかったと思った。
こうして一緒に眠れることが嬉しい。

葉月は蔵人さんの手をそっと握りながら、ほどなくして眠りについた。

 

 

葉月が7時44分に目が覚めたのは、奇跡的なことだった。
7時には起きるつもりでアラームをかけておいたのに、二人でまったく気付かなかった。

葉月が起きて自分の携帯を見ると7時44分の表示!
慌てて蔵人さんを起こした。

 

「蔵人さん蔵人さん、私達寝坊しちゃったみたいです」

蔵人さんが目を開けた。

「何時?」

「7時45分です。まだ大丈夫ですよね?」

「うん…」

「おはようございます」

「おはよう」

せっかくのお泊まりなのに色気のない朝の挨拶になってしまった。

 

蔵人さんがシャワーを浴びている時、
ベッドの上に蔵人さんが脱いでいったホテルの寝巻きがあったので
葉月はそれをたたもうと手に取った。
たたんでから…、その寝巻きをクンクンしてみた。

うわー、蔵人さんの匂いがする!
この匂い、すごく好きだ。
葉月は昨夜、この匂いに包まれながら眠ったんだった。

いい匂いだなぁ…。

葉月がうっとりしながらずっとクンクンしていると蔵人さんがシャワーから出てきてしまった。

 

「何やってんですか(とほほ)」

「だってこれね、すごくいい匂いがするんです。クンクン…」

できることならこの寝巻き、おうちに持って帰りたい。

 

着替えてラウンジにモーニングを食べに行った。
蔵人さんとモーニングを食べるのは初めてだったのでなんだか新鮮。
新鮮だけど、もうすぐお別れの時間が近づいてることもわかっていた。
あと1時間くらいしたら蔵人さんはお仕事に向かう。

一旦お部屋に戻って、最後の身支度をする。
昨夜、ヘロヘロにされたこの場所もあの場所も、
今は朝日が差し込んでまったく別の場所みたいに見える。
「楽しいお泊まり」がすでに終わりかけている現実を葉月に知らせてくれてるみたいだ。

お別れまでの秒読み状態。

葉月がしょんぼりしてたら蔵人さんが仕事に戻りにくくなるので
元気を振り絞って明るく振る舞おうとするんだけど、
会話が途切れるとどうしても無口になってしまう。

 

なんか、カッコ悪いよ、葉月。
こういう時はメソメソしちゃダメなんだって!

そんなことを自分に言い聞かせる。

最後にもう一度、蔵人さんの寝巻きにクンクンしてからお部屋を出る。

 

昨夜、葉月を別の世界に連れてきてくれたガラスの壁も、
今は現実に戻ってるみたいにまったく別の景色になってる。

 

蔵人さんがチェックアウトする間、葉月はホテルの前を行き交う人達を見ていた。

みんなそれぞれ、今日の生活が始まるんだね。
今はもう、昨日とは違う「今日」なんだよね、…なんてことを考えていた。

 

 

 

 

 

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