お泊まり3

 

 

ベッドに入った時から「お泊まりの魔法」にかかっている葉月は、
蔵人さんにとっては「いつもより簡単」だったのかも知れない。
気持ちがリラックスしているし、
何をされても感じる状態になっていたような気がする。

何しろ、薄明かりの中で蔵人さんの顔を見るだけでじゅるっとなっちゃうんだから、
こりゃ〜やりやすいよなって思う。

 

ただ、マイナス要因もあった。
それは、隣の部屋に声が聞こえちゃうことを葉月が気にしていたことだ。

ラブホではなくて普通のホテル。
時間もかなり遅くなっていたので
隣の部屋に宿泊している人は当然もう眠っているか眠りにつこうとしているか、
どっちにしてもテレビなどを観ているはずのない時間だった。

 

自分の口から思わず出てしまう声。
喘ぎ声ならまだしも、
時に叫び声のようになってしまう自分の声を押し殺すのには相当のエネルギーがいる。

蔵人さんは気にしないんだろうか。
隣の人がホテルに苦情を言ったら、恥ずかしい思いをするのは蔵人さんだ。

 

蔵人さんに迷惑はかけられない。
だから葉月は必死で声を出さないように、
自分の手首を噛んだり、手の平で自分の口を押さえたりして我慢しているのに、
蔵人さんの行為はわざと葉月に声を出させようとしてるとしか考えられない。


蔵人さんの声

感じれば声は自然に出てしまう。
声を出さないようにするには感じないようにするしかない。

だけどそんなこと無理!
だって蔵人さんはこれでもかこれでもかっていうように葉月に気持ちいいことをしてくる。

 

ベッドが軋む音も、結構響いていた。
こういう振動って案外伝わるものだよなぁなんて心配していたのに、
蔵人さんはお構いなし。

お構いなしの蔵人さんに、
葉月がいくら頑張ってみたところで太刀打ちできるはずがない。(とほほ)

声を出さないように頑張っていたのは最初のうちだけで、
中盤からは葉月はかなり叫んでいたはずだ。


蔵人さんの声

床でもしてもらった。

それから葉月の好きな蔵人さんの爪先でもしてもらった。
その時蔵人さんは立っていて、
葉月が薄目を開けて見ると
普通に立ってる蔵人さんが葉月を見下ろしながら爪先でチャチャッと遊んでいるような感じ。

あああ〜、その感じ、合格です、蔵人さん!
葉月はそういう、チャチャッと面倒くさそうにヒドイことされるのが好きなんです〜。

 

仰向けになってる葉月のおまんこは無造作に爪先を突っ込まれてグリグリされて、
葉月は呻きながら自分からも蔵人さんの爪先におまんこを押し付けていた。

あぁぁ…、こんな素敵なホテルなのに、床で、しかも足でされて喜んでる私…。
これが贅沢なことなのかもったいないことなのかよくわからない。
葉月にとってはたぶん、凄く贅沢なことなんだけど。

 

 

頭がボーーッとしていた。
身体はヨレヨレだった。
下半身の奥に快感の余韻が残ってる。

葉月は床に座って背中は壁に寄り掛かっていて、蔵人さんはベッドの縁に腰をかけていた。

蔵人さんが冷蔵庫からさっき買っておいたミネラルウォーターを取ってくれて、
葉月はそれを一口飲んでふぅ〜っと溜め息をついた。

 

凄いな、蔵人さん。
蔵人さんはそうやって普通にシャキッとしてるのに、葉月はヘロヘロだもんなぁ。

特別なことは(爪先以外は)ほとんどしてないのに、
丸腰のエッチでこんなに気持ちよくされちゃうんだもんなぁ。

薄暗い中だったけど、蔵人さんが床にヘタレてる葉月を見て満足そうに笑ってるのはなんとなく見えた。
あーあ、この人には敵わないやって思った。


蔵人さんの声

葉月は自分を気持ちよくしてくれた人には弱い。
普段は生意気なことばかり言ってるし、
「んもー、蔵人さんったら!」なんて、どちらかと言うと葉月が仕切ってるような形になってるけれど、
こういう状態にされちゃうと、本当にもうおとなしくなって従順な気持ちになる。

奴隷じゃないけど、「この人の言うことならなんでも聞く!」って思う。
「蔵人さんが言うことならどんなことでもする」って思う。

いつもそういう気持ちになるんだけど、この時はその気持ちがいつもより強くて、
その脱帽白旗状態の気持ちを蔵人さんに伝えたくなった。

 

蔵人さん…。

葉月は呟くように声を出した。

 

なんですか?

 

葉月ね、蔵人さんの言うことなら何でも聞きます。
何でも言う通りにできると思う…。

 

そう思うほど気持ちよくしてもらいましたっていう感謝の気持ちも含んでいた。
本当になんでもできると思った。

新宿の東口で裸になれって言われればできると思った。
痛いことでも蔵人さんが望むなら耐えられると思った。
だってこんなにヘロヘロになるほど気持ちよくしてもらってるんだもの。

 

すごく素直で従順な気持ちになっていた。
そういう、泣きたいくらいに感謝してる気持ちをどうしても蔵人さんに伝えたかった。

 

 

 

それじゃ、クンニしましょうか。

 

へ?

 

クンニ、しましょうか。(にっこり)

 

蔵人さんが言った言葉を、葉月は一瞬理解できなかった…。

 

 

 

 

NEXT:お泊まり4

オセロ的保護者ルームINDEXに戻る

裏葉月メニューに戻る