「蔵人さん…」
我慢しきれなくて、写真を撮ってる蔵人さんに向かって声を出した。
「どうしたんですか?」
葉月の様子を見てわからないはずがないのに、いつものようにこの白々しい返事。
「蔵人さん…、あの、あの…」
蔵人さんは何も言わない。
葉月が何か言うのを待ってるんだ。
「蔵人さん…、もっと。もっともっとぉ」
葉月はお尻を振りながら声を押し出すようにして言った。
蔵人さんはカメラを置いて2本のバイブを激しく動かしてくれた。
あっという間だった、と思う。
お尻とおまんことクリのトリプル攻撃で、葉月はすぐにイッてしまったのだった…。

一旦ぐったりした葉月だったけど、まだバイブは抜いてもらえなかった。
しばらくは余韻に浸っていたんだけど、
蔵人さんが背中をさすったり乳首を抓ったりしてくれてるうちにまた波がやってきた。
蔵人さんが乳首を強く抓る度に、バイブを強く押し込む度に、葉月はビクビクと仰け反る。
蔵人さんは葉月の横に座って、
まるでオモチャで遊ぶように葉月のいろんなところを刺激して葉月の反応を楽しんでいるようだった。
遊ばれてる…って思った。
それは悪くない気持ちだった。(笑)
その時、そのオモチャのように蔵人さんに遊ばれている時、
葉月は一瞬だけ自分のことが客観的に見えてしまった。
蔵人さんにオモチャのように遊ばれている自分が、
頭の隅っこに隠しカメラの映像のように浮かんできちゃったのだ。
その時見えた一瞬の映像(?)で、葉月は思った。
「あ、これはSの人ってのはおもしろいだろうな」っていうようなことを。
自分が冷静でいて、相手がヘロヘロになっているさま。
自分の簡単な行為で相手がビクビク反応するさま。
相手が欲しがっているものをわざと与えないで焦らす。
散々焦らして泣きながら懇願させておいて与える。
人格がなくなってしまうようなその異常な状態にさせているのが自分で、
自分のやり方ひとつで相手は泣きも笑いも乱れもする。
そういうのを見てるのっておもしろいんだろうなって思った。
あぁそうか、葉月がこんな風におかしくなっちゃって、蔵人さんは楽しいんだ。
うん、これはおもしろいに違いない。
だって葉月は蔵人さんの指一本のちょっとした行為でこんなにビクビクしちゃってるんだもん。
そんなことが、急にわかったような気がした。
それが見えたのはほんの一瞬で、
その後すぐにその客観モードは快感にかき消されてしまったんだけど、
その「悟り」で葉月はちょっと安心できた。
だって、今まではこういう風になっちゃった時に
「葉月だけが気持ちよくなっちゃってごめんなさい」って気持ちになっていたんだけれど、
これなら蔵人さんも充分楽しいはずじゃんっていうのがわかっちゃったからだ。
そりゃ〜おもしろいよな、
葉月ったらこんなにわけわかんなくなって自分からお尻振っちゃったりしてるんだもん。
自分が冷静でいればいるほど、おもしろいんだろうなぁ。
オモチャにされてる。
蔵人さんも楽しんでる。
葉月はヘロヘロ。
そのことがジグソーパズルみたいにがっちりハマって今のこの行為があるんだなって思ったら
なんだか凄く嬉しくなってきた。