レスキューデート

 

 

葉月の仕事が忙しくて忙しくてちょっとめげていた時、蔵人さんが電話をくれた。

 

「水曜日、ちょっと時間があるんですよね…」

「えええっ?水曜日ってあさってですよね?」

「でも葉月さん、忙しいんですよね?」

「ヒヒヒ、ヒマです、ヒマです!すっごいヒマなんですっ!」

「ふふ。そうなんですか?」

 

こんな展開で急遽決まったデート。
葉月は「レスキューデート」って名付けた。(笑)

 

 

葉月よりも忙しい蔵人さんがそんなに簡単に時間を作れるはずがない。
きっと凄く無理をしてくれたんだと思う。

申し訳ないとも思ったけど、
でも葉月のために蔵人さんが無理をしてくれるってことが凄く嬉しい。
それにこの時葉月は、仕事でマジにちょっと行き詰まってたんだ…。

ピンチの時に助けてくれる。
凹んだ葉月を引っ張りあげてくれる。

この時葉月は素直に「嬉しい!」って思った。

 

前の保護者ルームからまだ2週間しか経ってない。
まだまだ当分逢えないと思ってたのに、蔵人さんに逢えて嬉しい。

喫茶店でお話してるだけで自分が浮かれてるのがわかる。
なんだかもう、これだけで充分だっていう気持ちになっていた。

 

充分なのに、
蔵人さんの午後の会議までの数時間しか時間はなかったのに、
小一時間お喋りした後、やっぱりホテルに行くことになった。
(はい、ちゃんと大きなお道具バッグは持ってきてます。あはは)


蔵人さんの声

ホテルには入ったけど、お部屋でまたしばらくお喋り。
時間ないのにアタシ達って本当にガツガツしてない。(笑)

 

「お風呂、入りますよね?」

「そうですね」

なんて感じでまずはお風呂に入ることになった。

 

ラブホってほとんどが「脱衣所」ってものがないでしょう?
葉月が先に服を脱ぎ始めたんだけど、
蔵人さんはまだソファに座って葉月が脱ぐのを「普通に」見てる。

 

え?

なんだかこういうのってメチャメチャ恥ずかしい!

 

たった今まで蔵人さんとは普通のお喋りをしてたわけだし、
葉月だってまだ全然エロモードに入ってない。
喫茶店でのお喋りモードがただ場所だけ移動したって感じなのに、
その蔵人さんの前で服を脱がなくちゃならない葉月。

 

「みみみ、見ないでくださいよぉ」

「どうして?(笑)」

「だって、そんなに普通に見られてたら恥ずかしいじゃないですかぁ!」


蔵人さんの声

蔵人さんにはもっともっと恥ずかしい姿をたくさん見られてるのに、
羞恥心ってのは不思議なものだ。

居たたまれなくなった葉月は下着姿のまま浴室に逃げ込んで、
裸になってから下着を部屋の外に放り投げた。

 

その時に蔵人さんはやっとソファから立ち上がったところだった。

 

 

 

 

NEXT:お風呂

オセロ的保護者ルームINDEXに戻る

裏葉月メニューに戻る