目が醒めたのは葉月が先だった。
8時過ぎだったっけ?9時過ぎだったっけ?
とにかくもう陽は完全に高いところに上っていた。
蔵人さんも啓太さんもまだよく寝ているようだったので、
葉月はこっそりベッドを抜け出してトイレに行ったり隣の部屋で家に電話をかけたりしてた。
そしてまたベッドに潜り込もうと思ったら、
蔵人さんを起こしちゃったみたい。
「あ、起こしちゃいましたね。ごめんなさい。おはようございます」
「おはよう…」
蔵人さんが葉月をギュッと抱き寄せてくれて、葉月はまた定位置につく。
蔵人さんはまだ半分寝てるような顔してるくせに、葉月のおまんこを触ったりしてくれる。
そして少ししたら、なななんと!
挿入してくれちゃった♪
「ダメですよー。啓太さんが起きちゃいますよー」
葉月が小声で言う。
「いいじゃないですか(笑)」
「そそそそんな…。あっ…、あふっ♪」
昨日の余韻が残っているからすぐに気持ちよくなる。
寝起きのエッチは、変に緊張したり期待したりしないので、
普通のエッチよりも楽に気持ちよくなれるような気がする。
でも、でも、こんなに喘ぎ声出しちゃって、啓太さん絶対に気付いてるはずだ。
気付いてて寝たフリしてくれてるのかなぁ。
なんだか申し訳ないなぁ。
啓太さんの方を葉月がチラチラ見ながら気にしていると、
「こっちに来て」
と蔵人さんに導かれて、葉月は隣の部屋に連れていかれた。
昨日、クンニ会が行われたこの部屋は、昨日とは変わってすっかり朝の色になっている。
大きな窓からは外の景色がよく見える。
葉月は裸のままその窓の前に、外の方を向いて立たされた。
ひえーー!
こっちから向かいのビルの人が見えますよ!
ってことは向こうからもこっちが見えてるってことじゃないですかぁ!!
蔵人さんはお構いなしに葉月の背後に立ち、後ろから挿入!
こんな、こんな、朝の光を浴びながらエッチなんて…。
でも、なんだかおまんこに響く。
いつもはこういう「ほとんど前戯なし」みたいなエッチではなかなか気持ちよくなれない葉月なんだけど、
この時は何故か、異常に感じる。
本当に感じる。
凄く感じる。
たぶん、昨日1日のいろんなこと、
クンニ会から始まって、蔵人さんが啓太さんと一緒にたくさん気持ちよくしてくれたことで、
葉月の身体が感じやすくなってるんだって思った。
そうか…。
このエッチは、昨日からのいろいろなことの「仕上げ」なんだって思った。
たくさんの人のお世話になったけど、最後を締めるのはやっぱり蔵人さん。
昨夜のあの時の、蔵人さんの嬉しそうにしている顔を思い出した。
啓太さんに気持ちよくしてもらって嬉しそうにしていたけど、
それだけでは終わらせないっていう、蔵人さんの「立ち位置」がこれなんだ!
外の景色も、向かいのビルの人影も、気にならなくなっていた。
感じていたのは葉月を後ろから突いてくれている蔵人さんのことだけ。
あぁ…、あぁ…、本当に気持ちいい!
気持ちいいし、それだけじゃない安心感のようなものがある。
大切にされている。
愛してもらってる。
そのことを思い知らされるようなエッチ。
その蔵人さんの気持ちを感じて、葉月はクラクラした。
最後には、蔵人さんが葉月のお尻の肉をギュッと掴んで、
その痛みで葉月はおまんこがキューンとなった…。
葉月は床にガックリをヒザをつく。
敗北感と満足感が混ざったような、幸せな充実感。
ぐったりしている葉月を、蔵人さんは休ませてくれなかった。
すぐに葉月の上半身を起こして、葉月の口におちんちんを突っ込む。
あぁ、そうですよね。
お礼しなくちゃ、お礼お礼!
葉月はフラフラになりながらも、蔵人さんのおちんちんに必死に吸い付く。
昨日と今日、葉月は今まで知らなかったキモチイイコトをたくさんしてもらいました。
クンニ会も啓太さんとの3Pも、「葉月のため」だったことはわかっていました。
ありがとうございました。
葉月にしてもらった「キモチイイコト」にはとてもとても追いつかないけど、
ほんのちょっとでも蔵人さんにお返ししたい!
蔵人さんに気持ちよくなってもらいたい!
そんな気持ちを込めて一生懸命吸ってたら…、
嬉しい嬉しい嬉しい!
「自力」でもらえるなんて嬉しい!
(いつもは大抵蔵人さんの「ガイド」があったりするので…。情けないことで。)
いろいろ頑張ったことへの「ご褒美」にも受け取れた。(←勝手に解釈)
さすが蔵人さん、「出しどころ」を心得てらっしゃる。(笑)