宴の後(うたげのあと)2007【5】

 

 

葉月は感動していた。

男の人2人がかりで気持ちよくしてもらっているという物理的な(?)感動ももちろんあったんだけど、
それよりも葉月が考えていたのは、蔵人さんと啓太さんの息が合っているところ。

 

3P初体験の葉月がこんなことを言うのもおこがましいとは思うんだけど、
3Pをする男の人同士でも相性ってあるんだと思う。
葉月は自分のことでいっぱいいっぱいだったから、2人の動きを細かく観察していたわけではないんだけど、
こういうことって絶対に、
自分がやりたいことだけをやっていたら女は(特に感じる幅が狭い葉月みたいな女は)
気持ちよくなれないんじゃないかと思う。

男性2人が葉月の反応とお互いの動きを見ながら、
「あぁ、あなたがそれをやるなら僕はこっちをやりましょう」とか
「あ、それをやるならこういう手助けが必要ですよね」みたいな、
「あうん」の呼吸みたいなのがあるはずだと思っていて、
葉月が感じる限り、そういう点での蔵人さんと啓太さんの息はピッタリ合っていたんじゃないかと思う。

だって、葉月が2人からぎこちなさのようなものを感じたことは1度もなかったし、
啓太さんが蔵人さんに遠慮してるように葉月が感じることもなかったし、
蔵人さんが啓太さんに気を遣ってるような場面もまったくなかった。

葉月は本当にスマートに2人に気持ちよくされたし、
葉月のいつもの悪い癖、いろいろと分析しちゃったりする癖を出す余裕がないほど、
ずーーっと継続的に「誰かに何かをされていた」という感じ。

 

蔵人さんはずっと前、複数プレイのことについて、

「使い物にならない男が何人いても足手まといですからね」

っていうようなことを言っていたことがあって、
そういう意味では啓太さんは、大満足の「お客様」だったんじゃないかと思う。
いえ、蔵人さん的にはもはや「お客様」ではなく、
「兄弟」って表現を使ったりしていたんだけれど。(笑)


蔵人さんの声

啓太さんも、やりにくい立場だったと思うのに、堂々としてたなぁって思う。
背伸びして無理に蔵人さんと対等にやってるフリをしてたんじゃなくて、
啓太さんの素のまんまでいてくれたのが葉月にはとても嬉しいことだった。

そして啓太さんの振る舞いで葉月が1番嬉しかったのは、啓太さんが常に蔵人さんを立ててくれていたこと。
遠慮はしないんだけど、ちゃんと立ててる…。
頭がよくて勘もいい。
だから自分の立ち位置もちゃんとわかってる。
そういうところが、葉月が啓太さんを好きになった1番の理由かもしれない。


啓太さんの声

その啓太さんの「凄いところ」は、
この後ベッドルームに移動してからさらに発揮されることになる。

 

 

 

 

「俺、葉月さんにフェラチオしてもらおっと。
蔵人さん、ちょっと葉月さんの口、借りてもいいっすか?」

啓太さんが言った。

蔵人さんはごく普通に

「どうぞ」

って答えてた。

そのやりとりに葉月はゾクッとする。

啓太さんが葉月の口を使うことを蔵人さんに断りを入れて、
蔵人さんが「どうぞ」と答える…。
葉月がそういうシチュエーションに弱いことを、啓太さんはどうして知ってるんだろう?


蔵人さんの声


啓太さんの声

 

そこに葉月の意思は介在していなくて、
啓太さんは蔵人さんの許可をもらったことで
葉月の意思など確認しないで堂々と葉月の口におちんちんを突っ込む。

あぁこの人達は葉月を貸し借りする関係なんだ。
葉月は啓太さんのことは大好きだから、言われなくても自分からいくらでも舐めるけど、
でも今は違うんだ。
葉月が啓太さんを好きとか嫌いとかの問題じゃなくて、
蔵人さんと啓太さんの貸し借りの話だけで口を使われている…。

 

この時が、この1日を通して1番気持ちが「ぐわっ!」と来た。

今までずっと、
「葉月さんが気持ちよければ僕は満足なんですよ」って言われ続けて、「してもらうだけ」だった葉月が、
蔵人さんの意思によって他の人を気持ちよくするために使われる瞬間…。

 

啓太さんの「借りていいっすか?」の一言は凄かったなと思う。
今から考えればあれは蔵人さんに断りを入れるためというよりは葉月に聞かせる一言だったと思える。
その思惑通りに啓太さんの一言は葉月に刺さり、葉月はここからもう頭が真っ白状態だ。

そう言えば…、夏のデイユースの時に葉月がハマったシチュエーションも、
ゲスト様を喜ばせるっていう設定だった。
葉月って、こういうのに弱いのかもしれない…。

 

この後のことは、本当に途切れ途切れにしか覚えてないんだけど、
啓太さんが仰向けで寝ている状態の上に、騎乗位で乗るように蔵人さんに言われた。
もうその時すでに頭も身体もヘロヘロになっている葉月は、
啓太さんの上に乗っただけでベロベロになってしまった。

あぅあぅあぅ…あぅぅ…あああああ!

その時蔵人さんは葉月の背中側から見ていたはずなんだけど、
葉月は蔵人さんの視線を背中に感じながらも啓太さんの上で腰を振っていた。

 

時折、啓太さんが下から突き上げてくれる

ああううーーーっ!

のけ反って悲鳴をあげてしまう。

 

少ししたら啓太さんは、

「ほら、気持ちよくなってるところを蔵人さんに見せてあげなくちゃ」

って言って、挿入したまま葉月の体をぐるっと後ろ向きにさせた。

そこには蔵人さんがいて、
葉月がデロデロになっちゃってるさまを嬉しそうに笑って見てた。

 

凄く恥ずかしいところを見られてるような、他の人に気持ちよくしてもらって申し訳ないような、
泣きたい気分になる。
泣きたいんだけど、腰の動きを自分で止められない!

蔵人さん、ごめんなさい!
葉月、気持ちいいの。
気持ちよくなっちゃってるの…。

もう何がなんだかわからない。

 

騎乗位ではまったく気持ちよくなれなかった葉月を、 こんなに気持ちよくなれるようにしてくれたのは蔵人さんで、
蔵人さんしか葉月を気持ちよくできないって思ってたのに、
他の人でも気持ちよくなっちゃってる自分。
それを蔵人さんに見られてるこの現実。
そして蔵人さんは嬉しそうに葉月を見てる…。

これがいいことなのか悪いことなのか、よくわからない。
何かを考えるということができないで、
感情だけがドバッとどこかから噴き出して涙になって流れてくるっていう感じ。

 

…と、その時!

 

「あ、あ、あ!アイタタタタ!」

「どうしたんですか?」

「足が、足が…、攣りそうです…。あ、攣りました…!」

 

うわわぁ〜〜〜ん!!!
いいところだったのに、とってもとってもいいところだったのに、
足が攣った葉月。(とほほほほほ)

 

その後、2人の男が両側から爪先を伸ばしたりマッサージしてくれたりして
攣ったところを治してくれる。

2人とも、スポーツマンだから、こういう時の処置は適切だ。
頼もしい。

 

頼もしいけど…、葉月情けなさすぎ。(とほほ)


蔵人さんの声

 

 

 

 

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