宴の後(うたげのあと)4

 

 

それからベッドに移動した。
普通に、丸腰のエッチ。

 

「普通」なんだけど、蔵人さんとのエッチは普通じゃない。
どこがどう違うのか全然わからないんだけど、何かが違う。
蔵人さんから…オーラを感じる。

葉月が惚れちゃってるからっていう精神的なエッセンスはあるにしても、
絶対それだけじゃない。
でも特別なことをされてるっていう感じでもない。
(だから「普通のエッチ」としか言いようがないんだけど。)

 

強いて言うなら…時々思うことなんだけど、
蔵人さんって自分が気持ちよくなるためって言うよりも、
葉月が気持ちよくなるためにしてくれてるように感じることがある。
たぶん、葉月の反応を凄くよく見てる。

 

蔵人さんが自分の欲情にまかせて一方的に何かをしてきたことって(少なくとも葉月にそう思わせたことって)、
今までただの一度もない。
すべての行為は一度蔵人さんの意識を経由して、何かの目的のために葉月に施されてるって感じ。
その目的っていうのはたぶん、
葉月を気持ちよくしてくれようとしてるってことなんだと思うんだけど。

だから葉月はいつも、
気持ちよく「してもらっている」もしくは「させられている」っていう気持ちになる。
二人で普通にエッチしているだけなのに、そこには確実にSとMっていう立場が存在していて、
葉月は鞭で叩かれている時よりも、バイブでお尻を責められている時よりも、
こういう時、
普通のエッチの時に一番、蔵人さんに「S」を感じている、かも知れない。

「あぁ、この人にはどうやってもかなわない。この人の言うことなら何でも聞く!」
って葉月が一番思うのも、エッチしてもらっている時だ。

 

 

葉月は、なんだかとても気持ちよく「されて」いた。
調子がいいというか、感度がいいというか、いつもより感じる。

この感じはあの時に似ている。
葉月が初めてお泊まりをした時の、「暗闇蔵人くん」の時。
いつもはいろいろ余計なことを考えてしまう葉月の思考が止まってしまうほど、
もうどうしていいのかわからないほど、快感が全身に回る。

 

四つん這いで後ろから挿入されながらお尻を叩かれたり、お尻の肉を掴まれたりした時には、
たぶん気持ちよくて泣いてたと思う。
特にお尻の肉を掴まれた時の衝撃は今でも感覚として体に残ってるんだけど、
思い出しただけでおまんこの奥がキューンってなる。

 

その後どういう流れだったか全然覚えてないんだけど、
たっぷりと時間をかけて気持ちよくしてもらって、
葉月が四つん這いの崩れたような体勢で蔵人さんが後ろから何度か突いてくれた時に、
葉月のその快感が急にピークに達した。

 

それまで叫んでいた葉月の声が急に止まり、

 

ハァ、ハァ…

 

って、細かい息だけの声に変わったと思ったら、おまんこの奥がキュ〜〜ンってなって

 

あ、あ、あ、あ、あ!

 

って思ってるうちに快感で全身が硬直して、
それからふわっと脱力した。

葉月の人生で初めて、丸腰エッチでイかせてもらった瞬間だった。

 

「蔵人さん…」

「はい」

「葉月って、夜景に弱いみたいです…」

「ふふ、そうですね」

 

初めておまんこでイかせてもらった時(この時は完全な丸腰じゃなかった)は、
蔵人さんの宿泊先にお邪魔したロマンティックデートの時だった。
「暗闇蔵人くん」にヘロヘロにされちゃったのは、初めてのお泊まりの時だった。
どちらも夜で、夜景がとっても綺麗だった。

そして今夜も…。


蔵人さんの声

 

 

 

 

 

NEXT:宴の後(うたげのあと)5

オセロ的「保護者ルーム」INDEXに戻る

裏葉月メニューに戻る