宴の後(うたげのあと)2

 

 

 

 

普通のホテルとこのお部屋が違うのは、
二人掛けのソファが窓の方に向けて置かれているところだった。
二人だけのスペシャル夜景展望席っていう感じだ。

シャワーを浴びてバスローブを羽織って、
蔵人さんと葉月はそのスペシャル席に並んで座った。
夜景が綺麗に見えるように、部屋の照明は間接照明以外はほとんど消してあったんじゃないかと思う。
薄明かりの中で葉月は蔵人さんと改めて夜景を見ながら少しお話をしていた。

 

蔵人さんが葉月のバスローブの胸元から手を入れてきて、葉月の乳首を柔らかく触り始めた。

「はうっ…」

葉月の体がビクッと硬直した。

 

いつもは、このくらいの行為の時には葉月は照れ隠しにおしゃべりを続けることが多いんだけど、
この時はなんだかムードに飲まれてしまっていて、言葉が出なくなった。

凄く…感じる。

いつもとなんだか違う。

蔵人さんが特別なことをしているとは思えないのに、なんだか凄く感じる。

 

蔵人さんは葉月の乳首を擦るようにしたり指で摘んだり、
力の入れ方を変えたりしながらしばらく弄っていた。
片方だけでなく、両方の胸を交互に触られていたんだったかも知れない。

そのうちに葉月は気持ちよさに耐えられなくなって、
蔵人さんにもたれかかるように抱きついてしまった。

 

あぁ、蔵人さんだ、蔵人さんだ。
ここにいるのは蔵人さんなんだ〜♪

 

葉月は、普段は照れとか遠慮とかなのか、
ベッドの上以外で蔵人さんにこうして抱きつくことってほとんどない。
こういう「普通」で「あたり前」のことが、葉月にとってはとても新鮮で嬉しい。
とっても嬉しくて、そしてなんだかとっても気持ちよくて、
葉月はもうすでに泣きたい気分だった。


蔵人さんの声

葉月が抱きついても蔵人さんの指は止まらないで、ずっと葉月の乳首を弄り続けていた。
葉月は、時折小さな声を出したり体をビクビクさせたりしてその快感に身を任せていたんだけど、
身を任せながらも待っていた。
蔵人さんの「次」の行為を。

 

蔵人さんにはわかっているはずだった。
次に葉月がどうして欲しいのか。
葉月が何を「待ってる」のか、蔵人さんは絶対に知ってるはずだ。


蔵人さんの声

早く…お願い…。

わかってるくせに…。


蔵人さんの声

そう考えるだけで呼吸が荒くなってくる。
まだそれをされてないのに、された時のことを想像して体が震える。

 

あぁ…早くして欲しいの…もう我慢できないの…して欲しいの…

 

言えば…、言葉にすれば蔵人さんはしてくれる。
だけど、言わなくてもきっとしてくれるに違いない。

蔵人さんは知ってる。
葉月が待ってること。
こんなに震えながら待ってること。

 

その期待が最高潮に達した時、蔵人さんの指が葉月の乳首をギュッと抓った。

 

「あああああああっ!」

 

そうそう、これこれ!
こうして欲しかったの。
これをして欲しかったの。
痛くして欲しかったの!

 

蔵人さんがもう片方の乳首を抓る。

 

「あ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

 

葉月は体を反らす。

痛い!

痛いけど、気持ちいい。

気持ちいいし…、嬉しい。

 

 

葉月は蔵人さんにしがみつきながら

「蔵人さん…あのね…」

って泣きそうな小さな声で話しかけた。

 

「どうしたの?」

って、蔵人さんが聞いた。

 

 

「葉月ね、待ってたんです…痛くされるのを」

「ふふ」

蔵人さんは小さく笑いながら、今までよりさらに強く指に力を入れた。

 

「ああああーーーーっ!」

 

って叫びながら、葉月はソファからずるずるっと滑り落ちて、床に座り込んでしまった。

 

痛すぎ…。

 

でも、嫌じゃない。
嫌などころか、どこかに飛んで行っちゃいそうに気持ちいい。

痛くされるの、気持ちいい。

痛くされるのを待ってる。

 

 

今夜の葉月は、なんだかちょっと変だ。

 

 

 

 

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