葉月は、今まで蔵人さんに何度もお尻で気持ちよくさせてもらってるけれど、
おちんちんを入れてもらったことはない。
葉月は数年前にアナルセックスの経験はあるんだけど、
その時は半ばレイプのように強引にされたので、それからずっとお尻には恐怖感があった。
痔になっちゃったのもたぶんその時期の乱暴な行為が原因だし、
自分にはもうアナルセックスはできないんだって諦めていた。
そんな葉月を蔵人さんは時間をかけて慣らしてくれて、
やっと最近少しずつ気持ちよくなれるようになってきた。
もしかしたら、もしかしたら…、お尻に入れてもらえるの???
そう思っていたら、お尻に蔵人さんのおちんちんがあてられて、
と思ったらそのままにゅるって、お尻の中に入ってきた。
すごく…簡単だった…。
全然、まったく、痛くない。
って感じで、あっけないくらいだった。
そして、お尻がとろけるように気持ちいい!
え?あれ?なにこれなにこれ?って感じで、急激に快感が襲ってきた。
あ、あ、あ、気持ちいい!
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい!
アナルクリニックで気持ちよくしてもらう時とは全然違う。
バイブでかき回されるような強制的な快感じゃなくて、
もっと「もわっ」とした、「じわっ」とした、今まで知らなかった快感だった。
蔵人さんはかなり激しく動いていたような気がするけど、全然痛くない。
痛いどころか「もっともっと!」って葉月は思ってた。
蔵人さんのおちんちんはアナルクリニックよりもずっと太いはずなのに、
どうしてこんなに太いのが入っても痛くないんだろうって不思議だった。
蔵人さんの動きが一旦止まった時、葉月は頭の中が真っ白になりかかってたんだけど、
どうしてもこれだけは言いたくて口を開いた。
「蔵人さん、全然痛くないんです…」
「痛くならないようにやってきたんですから」
っていうようなことを蔵人さんは言った。
その言い方に葉月は痺れた。
「これまでいろいろとやってきたことは、痛くならないためだったんですから痛くないのは当然です」
って言ってるようにも聞こえたし、
「僕が教えてるからには痛くなんてなるわけないじゃないですか」
っていうような自信満々な言い方のようにも聞こえた。
あぁもう、本当にその通りだと思った。
みんなが痛い痛いって言っているアナルセックスを、
全然痛くなく、こんなに気持ちいいものとして教えてもらえるなんて、
なんて幸せなんだろうって思った。
その後しばらく律動は続き、蔵人さんの体が離れて葉月は体を起こした。
床に座り込んだまま、葉月は放心状態だったけど、
蔵人さんの方を見て深々と頭を下げてこう言った。
「蔵人さん。葉月を女にしてくれてどうもありがとうございました」
自分で言ってて変なお礼だなって思ったけど、その時本当に心から思ったことだった。
蔵人さんは何も言わないでにっこり笑ってた。
いつもはきっちり上にあがっている蔵人さんの前髪が、濡れておでこのところに落ちてきてて、
その時の蔵人さん、なんだか若く見えた。(笑)
その後、蔵人さんがバスタブの縁に座って、葉月はお口の練習。
相変わらず下手っぴいで蔵人さんに何度も指導される。
(困ったことにいつも頭真っ白なので言われたことをすぐに忘れちゃう)
それからまたおまんこと、お尻と、両方に入れてもらったんだったと思う。
この辺になってくると本当に頭真っ白状態になってたので、
どういう状況だったのかほとんど覚えてない。
覚えてないんだけど、
とにかく気持ちよくて、挿れてもらえてることが嬉しくて、気持ちよくしてもらえてることが嬉しくて、
頭も体もヘロヘロ状態だったようなかすかな記憶…。
最後には葉月はマットの上で俯せになって動けなくなっていた。
動けないだけじゃなく、もうほとんど「おやすみなさい状態」で、
蔵人さんにマットを持ち上げられて強引に起こされなければ朝まで寝てたって感じだった。
凄いことができるもんだなぁって、葉月は感動してた。