飴と鞭

 

 

お泊まり初体験の葉月は、

「お泊まりってどんななんだろ?」っていろんな妄想を膨らませていた。

「やっぱり朝までお互いの肉体を貪るように力尽きるまでエッチするのかな?」とか、

「それともどんなに葉月がごめんなさい状態になってもエンドレスで責めが続いて、
最後には気を失うように寝ちゃったりするのかな?」
とか。(笑)


でも、公園での恋人デートから帰った蔵人さんと葉月は、
なんだかまったり気分になっちゃって「さぁやるぞ!」的な気分にならない。

 

帰ってからもしばらくはテーブルに向かい合って座って普通のお話。
話した内容は…え〜っと、蔵人さんから英語の講義があったりして
(いえ、英語だけじゃなくてドイツ語とかフランス語とかの話もありました)
本当にエッチモードに入らない。


蔵人さんの声


それでも葉月は楽しくて楽しくて仕方がなかった。

だって、今日は帰らなくていいんだもん。
帰りの電車の時間を心配しなくていいし、
疲れた体で重い荷物を持ってヨタヨタ帰らなくてもいい。

もうそれだけで特別な気分だし、
こうやって蔵人さんと同じ部屋でゆっくりお話しすることなんて滅多にないし。
ガツガツしてないところがまたね、「大人のデート」って感じがしてちょっと大人になった気分。
(あー、アタシってホントに幸せバカ)

蔵人さんが、葉月のためにコーヒーをいれてくれた。
ラブホに行った時は備え付けのコーヒーをいれるのはいつも葉月の役目。
でもこの時は蔵人さんがホスト役って感じで自分でさっさとお湯を沸かしてコーヒーの準備をしてくれる。
そのコーヒーがすごくおいしくて、葉月は涙が出そうになった。

 

「このコーヒー、幸せの味がします…」

「え?そうですか?」

「はい。ホントにそんな感じがする…」

 

このコーヒーを飲めただけでもお泊りに来てよかったなぁって、葉月はその時本当に思っていた。


蔵人さんの声

蔵人さんはお仕事がまだ残っていて、「ちょっとごめんね」って言って、
今夜中に返信しなくちゃいけないメールに返信を書いていた。
なんか、難しそうな顔して考えながら返信してる。
その難しい顔が、葉月にとっては初めて見るお仕事中の蔵人さんの顔で、
葉月はお邪魔にならないようにちょっと離れたところから
「萌え〜〜〜♪」な気分でうっとり蔵人さんを見ていたのだった。

こういうところだよなぁ、やっぱりお泊まりの醍醐味は。
普段は見られない蔵人さんを見られたり、
蔵人さんにいれてもらったコーヒーを飲めたりとかってところがね、
本当に「特別」な気分になれる。

 

エッチモードになった時にはもう0時くらいになってたのかなぁ。
時間を気にしないでいい葉月は一度も時計を見なかったのでよくわからないけど、
レストランの閉店時間が10時だったことから考えるとそのくらいの時間になっていたんだと思う。

葉月がカーテンを開けて外の夜景を見ていたら、
蔵人さんが前回と同じように葉月を後ろから抱きしめてくれた。
前の時に葉月があまりにも嬉しそうにしてたので意識的にやってくれたのかも。


蔵人さんの声


だって、本当に気持ちいいんだもん。
蔵人さんが後ろから回してくれてる腕が葉月の二の腕をギュッと締めつける。
「はうっ」って全身が痺れる。
そして 頭の芯がクラクラする。

葉月は蔵人さんにしてもらう行為の中で、後ろから抱きしめてもらうのが一番好きかも知れない。
こんなに全身がジンジンして、なのにとっても安心して、
心が充たされる気分になることって他にない。

あまりの気持ちよさに葉月は「はぁ〜〜っ」って息を漏らす。
前回はこの気持ちよさにどうしていいかわからなくなった葉月はシャワーに逃げちゃったんだけど、
今回蔵人さんは葉月を逃がしてくれない。
抱きしめたまま、片手で葉月の襟元から手を入れて、葉月の乳首を弄り始めた。

ただでさえすでに全身痺れちゃってるのにそんなところを触られたらもーダメだ。
葉月は「あふんあふん」と声を漏らすようになる。

葉月は蔵人さんの腕の中にいてしっかり抱きしめられているのに、
蔵人さんの片手の指だけが不自然にイヤらしく動いてる。
それも強くじゃなくて、柔らかく、まるで葉月を焦らすように…。

そのうちに、蔵人さんは乳首を弄ってる手はそのままで、
体を少し葉月から離して葉月のお尻を鞭で叩き始めた。

お尻を何度か叩かれた時に蔵人さんが

「いつもの鞭とどっちがいいですか?」

って聞いてきた。

 

その時使っていた鞭はアスカさんから頂いたヘラヘラ鞭だった。
ヘラヘラ鞭でも葉月にとっては結構痛かったので、なんとも答えられなかった。

「どっちと聞かれても〜〜、両方やってもらわないとわかりません」

と、妙に冷静な答えを言ってしまった。


蔵人さんの声

葉月の可愛くない答えを聞いて蔵人さんは黙って鞭を持ち替えた。

 

ビシッ!

ギャーー!イッタイ!!


「これがいつもの鞭ですけど」

ヘラヘラ鞭も痛いことは痛いんだけど、皮膚の表面をペシッと叩かれる痛さ。
でもいつもの赤い鞭はずっしりと体の奥の方まで疼くような痛さ。
痛さを比べればヘラヘラ鞭の方が痛くないけど、
痛さの種類がいつもの鞭の方が重いっていうか、格が上っていうか、
「打たれてる」って感じがするなって葉月は思った。
だから蔵人さんに

「どっちがいいですか?」

ってもう一度聞かれた時、葉月は悔しかったけど

「いつもの鞭ですぅ…」

って答えた。
蔵人さんは「でしょ?」って、葉月の答えに満足そうだった。(とほほ)

 

その後、葉月にとっては初めての経験だったんだけど、
窓際に外に向かって立ったまま脚を少し開かされて、おまんこを縦に鞭で叩かれた。
蔵人さんがお尻の時ほど力を入れてない(ていうか、本当に弱々だった)のはわかったけど、
それでも無防備なおまんこを鞭で叩かれるのはものすごく痛い。

真ん中の肉にヒットすることもあるし、ビラビラに命中することもある。
どこにあたってもそもそもお尻のようにいつも座ったりしゃがんだりして外からの刺激を受けているところではないし、
つるんとしてないところなので、もうなんだかメチャメチャ痛い!

 

ペシッ!

ううー!

パシッ!

あうー!いたぁぁい!!!

 

普通の場所じゃないので焼けるような痛さがある。


蔵人さんの声

痛いけど、この時はなんだか気分が「虐められてるモード」にうまく入っていた。
窓から外を見ると隣のホテルの廊下を歩いている人の様子が見える。
暗いし、この部屋の方が高いところだからこっちの様子はたぶんわからないと思うけど、
人の姿が見えるってことでたくさんの人がいるところで虐められているような気分になってくる。

痛いし、全然気持ちよくないし、早くやめて欲しいんだけど、
もう1人の葉月がこの状況をなんだか喜んでるような感じがしていた。
これは初めての感覚だった。
たくさんの人の前でヒドイことされてるのに感じちゃってる自分…
これは以前からの葉月の妄想にも出てくる設定だったんだ。

葉月は今まで、蔵人さんにいつも鞭で叩かれたり手で叩かれたり、痛いことをたくさんされてきたけど、
それはまず先に葉月を気持ちよくしておいてくれて、
その快感をさらに増幅させるために痛いことをプラスするっていうやり方だったと思う。
エッチで挿入しながらお尻叩くとか。

でもこの時は、乳首の刺激で気持ちよくはしてもらっていたけれど、
その快感を増幅させる痛みじゃなくて、完全にもう痛いだけだった。
抱きしめられてジンジンしてたのも乳首が気持ちよかったのも、
おまんこの鞭で全部ぶっ飛んでいた。


蔵人さんの声


叩かれている間、葉月は「痛い!痛い!痛い!痛い!」ってずっと我慢してたし、
本当に痛くて半べそ状態だったけど、
蔵人さんにそうやって半べそ状態にされている自分に、なのかな。
そんな可哀想な自分に、だったのかな。
とにかくいつもの「葉月を気持ちよくするためにやってくれている」んじゃなくて、
「蔵人さんのしたいようにされている」って感じがして、それがちょっと嬉しかったのかも知れない。
いっぱいいっぱいだったのでその時の気持ちを今となっては冷静に分析できないけれど。

しばらく葉月のおまんこを鞭で叩いた蔵人さんは、手を止めて葉月のおまんこを触ってきた。

「なんでこんなに濡れてるんでしょうねぇ」

触られた時に濡れてる感じが葉月にもわかったので葉月は何も言えなかった。
痛かっただけなのに、全然気持ちよくなかったのに、葉月は鞭で濡れちゃった…。

その時は不思議にショックな感じはしなくて、
何故自分が濡れたのかはわからなかったけれど、でも濡れたのは当然っていうような気がしてた。

 

「蔵人さん…」

「なんですか?」

「葉月、おまんこ叩かれて痛いだけだったのに、濡れちゃった…」

「そうですね」

「もしかしたら…」

「もしかしたら?」

「ちょっと…」

「ちょっと?」

「鞭…、好きかも

「ふふ」

 

ちょっと笑っただけで蔵人さんは何も言わないで、
葉月の手をテーブルにつかせてすぐに後ろから挿入してくれた。


蔵人さんの声

あ、あ、あ、あ、あ!

 

体が…ビックリした。

たった今まで鞭で叩かれて痛いだけだったところに、その肉を押し開くようにして蔵人さんのが入ってくる。
外側が痛いだけだったところの中には、こんなに気持ちいいものが入っていたのか!っていうような、
そのギャップに自分で驚いてしまう。

 

さっきまで痛かったのに、今はこんなに気持ちいい!気持ちいいっ!

って思いながら、
葉月はテーブルの縁にしっかり掴まってるしかなかった。

 

 

 

 

 

 

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