ロマンティックでエロティックな夜【5】

 

 

蔵人さんは正常位で葉月を優しく責めていた。
ゆっくりゆっくりと葉月を快感の頂点に導くように。

 

葉月は快感に喘ぎながら真上にいる蔵人さんの顔を薄目を開けてチラッと見て、

あぁ、私はこの人のことが好きだ〜〜!

って猛烈に思った。
全身にざわざわざわって鳥肌が立つように、体の細胞すべてがその気持ちを発していた。

 

好き好き好き好き好き!

変態だし、恥ずかしいことばかりするし、ヤな奴だし、憎たらしいし、
いつも肝心なところでは葉月を煙に巻いて何を考えてるのかわからないうさん臭い男だけど、
葉月は蔵人さんのことが大好きだ〜〜。
すっごく好きだぁ〜。
蔵人さんにこうやって気持ちよくしてもらえて嬉しい〜〜!

 

って、この時はここまで具体的に細かく考えてはなかったと思うけど(笑)
でもこういう感情がドバッと葉月の全身を巡った。

 

その時、おまんこの奥がきゅぅ〜〜〜んとなって、
葉月はそれまで「あぅあぅ」と叫んでいたのが急に声が出なくなった。
一瞬息が止るような感じになって、

「ハァ〜〜〜〜ッ」

って声にならない細い息を吐いたかと思ったら、おまんこがキュキュッてなって、
その時、たぶん、イッた…ような気がする。

葉月はそのあと、ぐったりして動けなくなった。

 

蔵人さんが葉月の反応を確かめるように葉月のおまんこを触ったりしてる。
余韻が残ってるのでその刺激に時々体がビクッと反応する。
その自分の反応で葉月はだんだん正気に戻ってきた。

 

「蔵人さん…葉月、おまんこでイケたかも」

「はい」

「蔵人さんのこと好きだ〜〜って思った途端におまんこがキュ〜〜ンってなりました」

「ふふん」

蔵人さんは穏やかに笑ってた。

 

 

葉月はなんだか感動してしまって、しばらくその余韻を楽しんでいたかったんだけど、
蔵人さんがそうはさせてくれなかった。
させてくれなかったって言うか、
蔵人さんも余韻を楽しませてくれようとしてたのかも知れないんだけど、
蔵人さんが静かに葉月の背中とか腕とかを撫でてくれるのが異常に気持ちよくて体がビクビクしてしまう。

どこを触られても気持ちいい。
ただ普通に背中を撫でてもらってるだけなのに、葉月は

あふっ♪あぅぅ〜〜ん♪

って、声を出しちゃうくらいに感じちゃう。

 

そのうちに髪の毛を撫でられた時にも葉月がビクッとなって「あふ〜ん♪」って感じてるので
蔵人さんはおもしろがっていろんなところを撫でてくれた。
普通なら感じるところじゃない肩とか、お尻とか、どこを触られても気持ちいい!

「うわっ、そこも気持ちいいです。そこもです!」

って葉月は全身性感帯状態。
自分でもよくわからない変な体になってしまった。

どこを触られても感じる。
どこを撫でられても気持ちいい。
ビクビクッて反応しちゃうくらいに。

頭がおかしくなりそうだった。



蔵人さんは自分の肘を立てて頭をのせて、寛ぎながら反対の手で葉月をゆっくり撫でるだけ。
目を細めながら葉月がジタバタしてるのを見てる。
一方葉月は「あふっ、あふっ…」ってジタバタしてるだけ。
そんな自分になっちゃったことに葉月は大満足だったし、
片手1本で葉月をこんなに翻弄させられる魔法使いみたいな蔵人さんのことを凄く好きだと思った。
こうやってジタバタさせられればさせられるほど、どんどん蔵人さんを好きになる。

「ねぇ、蔵人さん」

「なんですか?」

「葉月、もしかしたら蔵人さんのカラダ目当てなのかも…」

「カラダ目当て?葉月さんが僕の?」

「そう。だって、気持ちよくしてもらうとどんどん蔵人さんを好きになるんだもん」

「あははははは。いいじゃないですか、それで」

大笑いされた…。

でも、この時は本当にそう思ったんだ。
蔵人さんが葉月のことを気持ちよくしてくれるから好きなのかもって。
蔵人さんが葉月をこんなに気持ちよくしてくれなかったら、こんなに好きにはならなかったかも知れない。
だから葉月は気持ちよくしてもらうために、
ってことは蔵人さんの「カラダ目当て」で付き合ってるのかもって、
そんなことがちょっと頭に浮かんじゃったんだ。

でも好きだから気持ちよくなれるのかも、とも思う。
だってさっきは「蔵人さんのことが好きだ〜〜!」って思った瞬間におまんこでイケた。
他の人とじゃああいう風にはならない。

凄い人だな。
とうとうイケない女・葉月をおまんこでイカせちゃった。
お尻にローター入ってたからまったくの丸腰ではなかったけど。


ボ〜〜ッとした頭でそんなことを考えていたのはかすかに覚えてるんだけど、
その後どうしたんだったか、例によって記憶がない。

覚えてるのは、窓に手をついて葉月が後ろから犯されてるところ。
犯されてたんじゃないか。
「してもらってた」のか?
よくわからない。

その時、さっきのテニスをやっていた人達はもういなくって、
コートのナイターの照明が消えていたことは覚えてる。

その後、どうしたんだっけ?
葉月はどうなったんだっけ?
ごめんなさい、覚えてない…。


蔵人さんの声

ベッドの上で蔵人さんの指責めに葉月がのたうちまわっている時、
蔵人さんが急に手を止めて、

「時間、大丈夫ですか?」

ってボソッと言った。

 

「何時ですか?」

「10時45分…」

「え゛?」

予定では、10時半くらいの電車に乗って帰ろうと思ってた。
時間が経つのってなんて速いんだろう?

「帰りますっ!シャワー浴びてきますっ!」

葉月は飛び上がるように起き上がって、
2分でシャワーを浴びて、バタバタと帰り支度を始めた。

 

「駅まで送りますよ」

今夜はこのホテルに泊まることになってる蔵人さんがそう言ってくれて、
服を着ようとしてくれたけど

「大丈夫です。駅までの道わかるし。蔵人さんはゆっくりしててください!」

って、葉月は見送りを断固拒否。
ここだけは絶対に譲れないと思った。
外に出たら身体が冷えるし、明日のお仕事の準備がまだ残ってるって言ってたから。

 

 

「それじゃ、家に着いたらメールだけくださいね」

「わかりました。今日はありがとうございました」

「気をつけて」

そう言って蔵人さんはドアの手前で葉月をもう一度抱きしめてくれて、キスしてくれた。

だから〜、そういうことしちゃダメだって言ってるのに。(笑)
そう思ったけど、本当は嬉しかったのでありがたく頂いておいた。

 

 

11時頃だったんだと思うけど、ホテルの前の木のイルミネーションはまだ明かりが灯っていた。
あぁ、このライトがまだ灯っててよかったと思った。
これが消えてたらきっと、駅まで独りで歩くのがちょっと心細かったと思うから。

 

帰ろうと思っていた時間よりちょっと遅くなっちゃったけど、
終電に間に合わないとか、そういう時間にはなっていなかった。

駅までの道を早足で歩きながら、葉月は素敵だった今夜の時間のことを思い出していた。
記憶に強く残っているのは、窓際で後ろから抱きしめてもらったこと。
それからおまんこでイケたことよりも、
その後のどこを触られても感じちゃうようになった、あの不思議な感覚のことだった。

背中を撫でられても髪を撫でられても感じた。
髪の毛1本1本の先まで、蔵人さんのモノになれたような気がした。

オモチャでもワンコでも、もう何でもいいやって思った。
こうして遊んでもらえるだけで充分だ。
だけど、今夜の恋人同士みたいな素敵な時間のことはたぶん一生忘れられないな…。


そんなことを考えながら、葉月は駅までの道を急いでいた。


蔵人さんの声

 

 

 

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