ロマンティックでエロティックな夜【2】

 

 

エレベーターの中ではブーーーンという音が鳴り響いていた。

さっきお部屋で動かしてみた時よりは体内に装着されてるし、
パンティやストッキングでがっちり押さえているからくぐもった音ではあるけれど、
でも人が聞いたら「何の音?」って思うのは間違いない。

 

「これじゃ絶対に怪しいですよ!人が乗ってきたらどうすればいいんですか?」

葉月が泣きそうに蔵人さんに聞く。

「バッグの中の携帯電話を探すフリでもしたらどうですか?」

「こんな音、ぜ〜〜ったい携帯のブルブル音じゃないですってば!」

 

と、そんな話をしていたら途中の階で数人の人が乗ってきた。

ひえ〜ひえ〜、どーすんだよ〜〜〜!!!

蔵人さんは音が大きい方のオルガパワーはスイッチを切ってくれたけど、
お尻のローターは動いたまま。

ひぃぃ〜〜〜、これって絶対聞こえてるよ。
怪しいよ〜〜〜!


蔵人さんの声

でも、幸いなことに「これ、何の音?」っていう会話がされる前にエレベーターは1階に着いて、
他の人達は先に降りて行った。
蔵人さんと葉月もその後についてホテルの出口に向かった。

「いってらっしゃいませ」
フロントの人がまた丁寧に声をかけてくれたけど、
その時の葉月は「もしかして葉月の歩き方が変だって、気づかれてる?」なんて心配してしまった。

 

ホテルの中じゃなくて、外に食事に出ることにした。
だけど、葉月は蔵人さんが普通に歩くペースに着いていけない。
股間の器具が邪魔で歩けないってことじゃなくて、
時々襲ってくる快感が、「うっ」って感じに葉月の足を止めてしまうのだ。

蔵人さんは時々振り返って「大丈夫ですか?」って声をかけてくれる。
その度に葉月は

なにが『大丈夫ですか?』だよっ!

って腹が立つ!
腹が立つけど、

「だだだ、大丈夫ですよ♪あ、あの建物、綺麗ですねぇ」

なんて、話を逸らして気を紛らわす。


蔵人さんの声

時々おまんこの方のぶるぶるはスイッチを切ってくれたりしたけど、
ホッとして歩き出した途端にまたスイッチを入れられて
「なんだ、コイツ〜〜!」って葉月は蔵人さんを睨む。
でも蔵人さんはこっち見てないじゃん。

なんなんだよ〜〜!!!


蔵人さんの声

ずっとスイッチを入れられたままだと振動に慣れてくる。
でも一旦切られるとその「慣れ」はリセットされて、
再度スイッチを入れられた時に前の時以上の快感がやってくる。

その切り替えのタイミングが絶妙だ。
蔵人さんの一番凄いところはこういうところかも知れないって思う。
「ここ!」とか「今!」っていう時にそれを見透かされてるようにその通りにされる。
どうして蔵人さんには何でもわかっちゃうんだろう?


蔵人さんの声

股間から変な振動音を発しながら、
それでも葉月は気丈に歩いて駅の近くのレストランがたくさん入ってるビルに着いた。
中をぐるっと一周りして、葉月達はお洒落なイタリアンレストランに入ることにした。

店内は賑わっていて音楽も流れているので葉月はホッとした。
シーンとしてる店内だったらきっとこの音、周りの人に聞こえちゃうもの。

 

ずわい蟹のトマトクリームパスタ、だったかな?
それから葉月はビールと、蔵人さんはワインを注文した。
なんだかんだ言っても、葉月は蔵人さんとこういう「夜のお食事デート」をしたことはほとんどないので、
このシチュエーションは嬉しくて仕方ない。
舞い上がっていたので何の話をしたかよく覚えてないけど、
おいしいパスタを食べながら楽しいおしゃべりをしていた。

 

だけど、時々思い出したようにお尻とおまんこがぐわ〜〜って気持ちよくなってくる。
「思い出したように」っていう表現はちょっと違うかも知れない。
本当は常に気になっているんだけど、葉月が無意識に意識しないようにしてて、
それでも完全に無視しきれない刺激だったっていう感じだったのかも。
葉月は蔵人さんとのお話に集中しようとしてるんだけど、
どうしてもお尻の刺激に意識を引っ張られる。

 

「あはは、そうなんですよ。それでね、蔵人さん。葉月はね、あっ…」

って、会話が止まって葉月は話を続けられなくなる。

「あのね…え〜〜っと…」

何の話をしてたんだっけ?
頭の中が一瞬空白になっちゃったみたいな感じ。

 

葉月はフォークに巻き付けたスパゲッティをじっとみつめたまま動けなくなる。

 

あ…、お尻がなんだか気持ちいい…、どうしよう、気持ちいい…

 

しばらく葉月が動けなくなってると、蔵人さんが心配して

「大丈夫ですか?」

って声をかけてくれる。
その声で我に返った葉月は

「だだだ大丈夫ですよ♪」

って手に持っていたスパゲッティの巻き付いたフォークを口に運ぶ。

なーにが「大丈夫ですか?」だよっ!
お前だよ、お前が葉月をこんなにへんてこりんな状態にしてんだよっ!
せっかくの大人のデートなのにぃ。
どうして葉月はこんな大事な時にお尻のぶるぶるで意識を飛ばされてんだよ〜〜〜!

って、蔵人さんが憎らしくなる。

 

葉月が上目遣いにチラッと蔵人さんを睨んでも、蔵人さんは平然とまた話を続けてる。

コイツ、なんてヤな奴なんだ〜〜〜!


蔵人さんの声

そんなことを繰り返しながら楽しかったけどちょっと辛くって、
気持ちよかったって言うほどハッキリした快感じゃないけど微妙に気持ちよくて、
だけどおいしかったってことだけはちゃんと覚えてるのでよかったと思ってるんだけど(って説明が複雑すぎ)、
そんなお食事タイムは終わって食後のコーヒーを飲んだ後、蔵人さんと葉月はお店を出た。

 

お店を出た時が葉月のちょっとしたピンチだった。
蔵人さんがレジでお金を払っている間、
葉月は立っていられなくて、お店の入り口に置いてあるウエイティング用の椅子に座り込んでしまった。

お尻が…マジで気持ちいい。
気持ちいいんだけど、なかなかそれ以上にならない。
でも、前屈みになると食事してる時とまたちょっと違う刺激があって、
もうちょっとでトリップしそうな感じになった。

 

蔵人さんが葉月の前に立ってそんな葉月を覗き込んでるのに気づいて葉月はハッとして立ち上がった。

「ごちそうさまでした」

「いえいえ♪」

この時葉月が元気に歩き出せたのは、意地と根性によるものだった。

 

レストランのビルを出て、蔵人さんと葉月はホテルへの道を歩いた。
並んで、というよりも葉月の方が半歩か一歩さがったところで蔵人さんの後をついていくって感じだった。

 

「ねぇ、蔵人さん」

「なんですか?」

「こんなにゆっくり夜の街を一緒に歩くことなんてなかったですよね♪」

「そうですね」

ラブホから駅まで急いで歩くのはいつもだけど、
こんなゆったりした気分で蔵人さんと歩くのなんて、本当に初めてだった。

 

「なのに」

「はい」

「どーして葉月はこんなヨレヨレ状態で普通に歩けないんでしょう?せっかくの夜なのにっ!」

「ふふ」


蔵人さんの声

クリスマスでもないのに、
ホテルの入り口のところにある木が綺麗なイルミネーションで飾られていた。

ロマンチックじゃん。
なのに葉月のお尻にはローターかよ。(とほほ)


蔵人さんの声

「お帰りなさいませ」というフロントの人の挨拶にまた迎えられて、
葉月は蔵人さんとエレベーターに乗ってお部屋に向かった。

 

 

 

 

 

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