アナルオナニー

 

 

「はぁ〜、それにしてもお尻、気持ちよかったです」
ソファに座ってひと休みしながら葉月は思わず呟いた。

 

「よかったですね♪」

「んもー、他人事みたいに言うけど、蔵人さんがそうさせたんじゃないですか!」

「でも、僕何もしてませんよ。バイブ持ってただけですから。後は葉月さんが…」

「きゃー、もうやめてやめて〜〜!
だってあの時は『もっともっと』って思っちゃったんですよ。
ひとりであんなことはできません」

「じゃ、ひとりでやってみますか?」

「へ?」

「アナルオナニー」

「へへっ?」

「見ててあげますから(にっこり)」

「ななな、なに言ってんですか!やりませんよ、そんなこと」

 

「さっきのマッサージ器と両方使って♪」

「ななな何をわけのわかんないこと言ってんですか!
やりませんったらやりませんよ、絶対!!!」

 

「お試しの時にはローターでのオナニー見せてくれましたよね♪」

「あ、あの時は仕方なく…やりたかったわけじゃないですよ!」

「でも気持ちよくなっちゃったんですよね?」

「そ、それは…」

 

「葉月さんのアナルオナニー、見せてくださいよ」

「あのね、どうしてそういう言い方なんですか。『やって見せなさい』とかって言い方じゃなくて」

「そういう言い方をすればやるんですか?」

「いえ、どっちにしてもやりませんけどね!」

 

「やって欲しいな」

「う…」

「見たいな♪」

「うぐっ」

「……(蔵人沈黙)」

葉月、蔵人さんを見る。

「……(蔵人まだ沈黙)」

「………(蔵人まだまだ沈黙)」

「…………(何かを待っているかのように余裕の沈黙)」

 

 

 

 

「蔵人さん…」

「はい」

「どう頑張ってみても、葉月はやることになるような気がします…」

「そうでしょう?(にっこり)」

「命令とか力づくじゃないのにやらせるって、蔵人さん、凄いです」

「自分で入れられますか?手伝いましょうか?」

とほほ、やっぱりもうやることになってるよ。

 

こういう時、「やりなさい!」って命令してくれたらどんなに気が楽だろうって思う。
命令だから仕方なくやってるんだって形があれば自分への言い訳が立つのに、
蔵人さんはそれを許さない。
葉月がどんなにやりたくないことでも
結果的に「自分の意思でやっている」という形にされてしまう。

どうしていつもこうなっちゃうんだろうって思う。
最後まで穏やかに、最後まで丁寧語。
なのに目に見えない「力」で葉月はやらされる。
そんな時、心の中をとっくに読まれ切ってる敗北感がある。

 

「ここのソファの角を使ったらいいと思いますよ♪」

なにが「いいと思いますよ」だ、バカヤロー!
葉月はとほほな気分でお尻にバイブを入れてもらい。手には強力マッサージを手渡される。

 

「さぁ、どうぞ」
っていうような、何か合図の言葉があったような気がする。(よく覚えてない)
葉月はマッサージ器の「弱」を確認してスイッチを入れた。

 

うわわわわ、やっぱりこのマッサージ器って凄い!
さっきは下着もストッキングもつけたままだったけど、今はナマ。
さっきよりも刺激は強烈だ。
しかもお尻には葉月悶絶印の性感アナルクリニック。
お尻はさっき、あんなに気持ちよくなったばかりなのに、またすぐに気持ちよくなっちゃう。

 

 

蔵人さんの視線を意識していたのはほんのしばらくの間だった。
今までの葉月なら、蔵人さんに見られていることで「恥ずかしい」って気持ちが優先していたと思うけど、
この時の葉月は、完全にお尻とクリの快感の虜だった。

お尻のバイブは、ソファの端で抜けないように押さえられていた。
うねうねと動くバイブ。
葉月がお尻を押し付ければ、奥に押し込まれてくるような状態になる。

手にはマッサージ器。
刺激が強くて、すぐにでもイッてしまいそうだった。
でも、今日初めてのこのお尻とのダブル快感をもう少し楽しみたくて、
わざとポイントからずらしてみたりもした。
ずらしても強力なので、クリだけでなくおまんこの奥や腿の部分まで振動が伝わってくる。
その間接刺激みたいなのがまたよくて、
葉月は下半身全体が、もうどこが気持ちいいのかわからないようになってしまっていた。

 

 

そして蔵人さんは気まぐれに葉月の太ももを抓ってくる。
わけがわからない状態が、さらにわけがわからなくなる。

 

はぁっ、あぁ〜〜、あああああ〜〜〜〜!!!

 

自分でマッサージ器を股間にあてながら、
お尻にはバイブが入っていて、自分でお尻をバイブに押し付けている。
そんな淫らな自分にも興奮したし、何よりもとにかく「気持ちよかった」んだ。

 

「あ…、イキそうです…」

イク前に滅多に申告しない(というかできない)葉月が、珍しく数秒後の事態を予感して、蔵人さんに告げていた。

「いいですよ」

って蔵人さんが答えた。

 

これ、普通の人に言っても笑われちゃうと思うけど、
葉月はこの時、蔵人さんの「いいですよ」の一言にとても痺れていた。
自分がイクことを事前に予告できない葉月は、
「イキます」「イッていいですか?」の類いの言葉を本当に言ったことがないんだ。
イキそうと思ってもそれを口にすることで醒めてしまってイケなかったりするので、
それ以来、事前申告はしないでいようと思ったのだった。

事前申告をしたことがないということは、「いいですよ」って言われたこともないってことで、
自分がイクということに対して蔵人さんが「いいですよ」=許可の言葉をくれたっていうことが、
葉月にとっては物凄く新鮮で刺激的なことだったんだ。

その「許可」がなくてもこの時の葉月はイク寸前だったのですぐにイッテたと思うけど、
予期しない興奮材料をもらって、
葉月は体も、そして頭の中も、イクイク状態になって果てた。

 

あ…、あ…、あああああああ…、、、はぁ〜〜〜っ!

 

 

蔵人さんが葉月が握りしめてるマッサージ器を取り上げて調べてた。

「濡れてますね♪」

ほんっとうに、どこまでも丁寧口調で葉月を追い詰める奴だ。
ほんっとうにほんっとうに、心の底から憎たらしいと思う。

 

さらに追い討ちをかけるように

「ほら♪」

って言ってマッサージ器の先の方を葉月の目の前に持ってきて見せて来た。
ホントに濡れてた…。(とほほ)

 

 

「どーしてネクタイしてんですか!」

ぐったりしながら葉月が口を尖らせて言った。
それが葉月の精一杯の抵抗だった。


蔵人さんの声

 

 

 

 

 

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