葉月の誤算

 

 

平日だったこともあって、アルファインのお部屋は半分くらい空いていた。

「どの部屋にしましょうか」
ってパネルを見ながら蔵人さんは聞くんだけど、葉月に意見を求めてるって感じじゃない。
聞くことで葉月がドキドキするのをわかって言ってるに違いない。


蔵人さんの声

その手には乗らないぞ〜っていう気持ちが少しあって、葉月は何か意見を言おうと思った。

「お試しプレイの時に連れてきてもらったのは医療系のお部屋でしたよね」

「そうでしたっけね?」

「あ、このスワップ地獄っていうのは五月さんに連れてきてもらったところです」

「ふ〜ん」

「爺と来たのは上の方のお部屋だったからたぶん…ここです」

「そうですか」

「ずっと前にリュウさんと来たのはここです。痴乱将軍♪」

 

って、葉月が一生懸命話しているのに結局葉月の意見なんて聞かないで、
蔵人さんはさっさとフロントに行ってお部屋を決めてきちゃったよ。
(だったら聞くなよ!とほほ)
拷問地獄とかいう、凄い名前のお部屋…あぁ、もう「お姫さま」は終わってるよ。


蔵人さんの声

お部屋の様子はこんな感じ。

馬がいるのがほんのちょっとホッとしたりもする。
でもぉ、いたるところにおどろおどろしい機具が…。

 

 

そしてトイレはこれ。

お部屋の隅っこに、こんなオープンなトイレがある。
(オープンすぎ!)

このページの背景画像で言うと左の方に写ってるのがトイレ。(とほほ)

 

 

「トイレって、ここだけなんですよね?」

「そうみたいですね」

「この…前にある黒い板みたいなのはなんでしょう?」

「前じゃないですよ、これが後ろなんですよ。こっちを向いてするんでしょ」

「へ?」

「ほら、ここに手枷とか足枷とかついてるでしょ?」

「げげげ!」

「この黒いのにもたれかかって手足を拘束してするんですよ」

「うぎょへっ!」

 

「でも実際にはこれは使えないんですけどね」

「どうしてですか?」

「この体勢でおしっこすると便器の外に飛び出しちゃって大変なことになるんです」

「そんなに飛ぶものなんですか?」

「角度の問題なんですよね。女の人って前に飛ぶでしょ?」

「はぁ…」

 

蔵人さんはいろんなことよく知ってるんだなって思った。
今までどんな変態経験があるんだろう?
どんなことでも大抵知ってるもんなぁ。
葉月には想像もつかないような鬼畜なこと、いろいろやってきてるんだろうなぁって思った。


蔵人さんの声

「でもうんちならできるんじゃないですか?」

「それがね、体の角度が仰向けになってるとなかなか出ないものなんですよ」

「あ、そう言えば五月さんとのお試しの時も
仰向けの状態でおまるあてられたけど全然出なかったです。凄くしたいのに」

「そうなんですよ、やっぱり日ごろからし慣れた角度じゃないとね」

「あの時は恥ずかしかったですよ〜。
自分のうんちの入ったおまるを持って、にっこり笑って記念撮影ですよ!
にっこり笑ってですよ!」

「それじゃ今日もその便器でやってみますか?(笑)」

「いいいいい、いいです!しないですってば!」

 

 

話が変な方向になってきたので話題を変えようと、葉月はお道具バッグを開けた。

「蔵人さん、蔵人さん♪
葉月ね、今日は新しいお道具を仕入れてきました♪」

「何ですか?」

「ほら、これです♪」

 

葉月が取り出したのは「ドルシェ」という名前の、ビデのような洗浄器。


画像はNLSさんからの無断借用です。(代理店だからいいよね?)

 

前のデートの時にお尻のうんちが気になって気持ちよくなれなかったことを反省した葉月は、
自分で簡単にお尻の中を洗うためにこんなお道具を用意していたのだった〜!

 

う〜ん、葉月ちゃん、エライ!(エッヘン)

 

「これなら自分でお風呂でチュチュッとお尻洗って、トイレで出せば簡単ですよね?」

「う〜ん…でもこれってどうかな…ノズルの穴がたくさんあいてるし…」

「え?ダメ?」

「わからないけど、まぁ後で使ってみましょう」

「はい♪」

 

 

 

 

「あっ!」

 

葉月はあることに気付いて大きな声を出してしまった。

「どうしたんですか?」

「蔵人さん、あのね、葉月は浣腸プレイとか羞恥プレイとかにならないように、
自分でお尻を洗ってトイレでこっそり出して、
チャチャッとお尻を綺麗にするつもりでこれ買ったんですよ」

「はい」

「でも、ここって…。(¬_¬) 」

 

「トイレってここしかないんですよね?」

「ないですね。(笑)」

「こういうところで蔵人さんが見ている前でするつもりじゃなかったんですけど…」

「でも僕、葉月さんがその道具を持ってるなんてことは今初めて聞いたんですよ。
この部屋を選んだのも偶然です」

「そうですよね。
葉月も今日こんな便器のお部屋だなんて思わなかったのでこのお道具を持ってきたんです…」

「偶然って怖いですね。(笑)」

「そうですね、ホントに…(とほほ)」


蔵人さんの声

こんな便器のお部屋に連れてこられるとは思わずに、
お尻洗いの道具を持参して浮かれて見せていた葉月…。
完全に自分で自分の首を絞めている…。

 

「それじゃ、服を着たままでこっちに来てください。」

「蔵人さん、葉月、生理なので先にシャワー浴びちゃダメですか?」

「それは後で。まずこっち」

「はい…」

浮かれモードもお姫さまモードもここで完全に終わり。
今から葉月は蔵人さんの意のままだ。

 

 

 

服を着たまま、赤い拘束椅子に手足を広げて拘束される。
拘束ベルトはお腹と手首と、足首と、腿にもある。

 

蔵人さんが脚のベルトを締めている時、葉月にはその蔵人さんの表情がチラッと見えてしまった。

「蔵人さん…」

「なんですか?」

「蔵人さんは知ってます?そういう時の蔵人さんって、うっすら笑ってるんですよ」

「え?僕?笑ってました?」

「はい、うっすらとね」

「自分ではそんなつもりはないんですけど」

 

その表情が好きなんですよ。
その表情が、蔵人さんが変態に変身する合図なんです。
葉月はゾクッとする。

ホテルのロビーにお迎えに来てくれた蔵人さんとは違う人。
公園で一緒に桜を見た蔵人さんとも違う人。
葉月は今のこの蔵人さんの表情で、スイッチが入るんだ。

着衣のまま、情けない姿に拘束されながら、葉月はこの時すでに頭の中がクラッと来ていた。


蔵人さんの声

 

 

 

 

 

 

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