いよいよ手術!(前編)

 

 

ご主人様に背中を押してもらって葉月は元気に受付を済ませました。
少し待つと名前を呼ばれて、
診察室ではなく病室の方に案内されました。

病室の方へは葉月は初めて通されたのですが
とても綺麗で洗練された感じで、
病院とは思えない、ちょっと高級なホテルのような雰囲気に驚きました。

 

「こちらが葉月さんのお部屋ですよ〜♪」
と、案内してくれたお姉さんが葉月を通してくれました。

お部屋に入ってビックリ。
ちゃんとした個室なんですよ〜〜!

 

 

写真では狭く見えちゃうけど、本当はもっと広くて綺麗で
「ええ〜〜っ、ここを1人で使っていいんですか?」
って葉月は思わず言っちゃったほどです。
普通の病院で言ったら「差額ベッド代1万円」ってところでしょうか。(笑)

お部屋に入ると案内してくれたお姉さんから説明がありました。
「今から着替えて頂きますね。
身につけているものはすべて外してください。
特に時計とかアクセサリーなど、金属製のものは全部外してください。
ピアスはしていらっしゃいますか?」

ここでラビピでもしてたらネタとしてはおもしろかったんだけど
残念ながら葉月は金属アレルギーのためピアスの類に縁がないんです。
「いいえ、してません」
と、葉月は答えました。

「そうですか、では着替えをお願いします。
この術着はこうやって、後ろが開くように着てくださいね。それから...」
お姉さんはひと通り親切に説明してくれて
「それじゃ、後でナースが参りますので着替えたらベッドで横になってお待ちください」
そう言って部屋から出ていってしまいました。

 

さて、着替えです。
まずは着ているものをすべて脱いで、パンツを履き替えます。
パンツはなんと紙おむつ!

うげ〜〜、これは情けない姿だぜ〜〜〜!
と思いながらも「写真を撮っておかなくちゃ!」などと
自らの情けない姿をカメラに収める葉月。

 

うひぃ〜〜〜!
ハッキリ言ってこれ、恥ずかしいです。
ちなみに生理なのでタンポン使用中です。
パンツを脱げば白いヒモがひょろ〜〜。

でもね、これって大人の介護用パンツだと思うんだけど
ピタッとする割には締め付け感がなくて、案外いい感じ。
こんなパンツを履かせてもらえる機会はなかなかないので
ちょっと仮装気分で楽しくなってきました。(バカ)

 

次は術着です。
かっぽう着タイプのエプロンみたいな感じで、後ろがガラ開き。
これもまたまた羞恥プレイであります。

下の画像は前から見たところ。
ポインタをあてると恥ずかしい後ろ姿をご覧になれます。

 

 

持っていったカメラのセルフタイマーで
散々こんな写真を撮りまくっていたんだけど、
後から気付いたんですけどね、
上の葉月の画像で、頭の上の方に写っている黒いもの。
これって監視カメラだったみたいです。(笑)

ってことは、葉月がこうしておバカな自画撮りしている様子は
ナースセンターにバレバレだったわけで
「あの患者さん、なにやってるのかしら?」って大笑いされてたか不審に思われてたか
とにかく全部見られてたってことです。(とほほ〜〜)
もちろんこの監視カメラは患者さんの容態を見るために設置しているものなんでしょうけどね。

 

それからこのページの一番上に載せた病室の写真のベッドの上に
水色の丸いものが写ってるんですけどね、
これは頭に被るものです。
何ていうものだかわからないんだけど
給食のお当番の時に被る帽子みたいなので、紙でできていて使い捨てのもの。
それを髪の毛まですっぽり被るように言われていました。

 

仕度ができたらベッドで横になって待つように言われていたのに
葉月ははしゃぎまくってバチバチ写真を撮っていました。
しばらくすると看護婦さんが来て点滴をしてくれました。
「何の点滴ですか?」
って聞いたら
「1本目は抗生物質とかが入ってて、あとの1本は普通の生理食塩水みたいなもの」
だって教えてくれました。

点滴をしながら、反対の腕には血圧を測る機械みたいなのをつけられていて
ここで初めてちょっと病人みたいな感じになってきました。

「もう少ししたら先生が麻酔にいらっしゃいますからね、ちょっとお待ちください」
と言われてしばらくすると先生がやってきました。

「では俯せになってください」
片方の腕にはまだ点滴の針が刺さったままでしたから
葉月は慎重に体を反転させました。

 

「仙骨麻酔」というのだそうです。
お尻の割れ目のちょっと上のグリグリのところ(尾骨)に注射を打ちます。
仙骨麻酔は腰椎麻酔に比べて副作用などが少ない比較的安全な麻酔だということです。

葉月は俯せになっているので注射をするところは見えなかったですが、
先生はお尻の上のあたりを少し触って狙いを定めて
麻酔の針をそこに刺しました。

針を刺す時の痛みは大したことなかったのですが、
そのあと麻酔薬を入れる時になって、変な痛みを感じました。
刺してるところが痛いんじゃないんです。
刺してるところは腰のあたりなのに、
そこからお尻〜腿〜膝〜足首〜って感じで
ジワジワジワっていうかズンズンズンっていうか
神経を伝わって痛みが回っていくっていうか、
とにかく経験したことのない痛みに襲われました。

 

いたたたたた、痛いですぅ〜〜〜!

「もう少しですからね、我慢してくださいね」

 

うっわ〜〜、先生!
なんだか凄く痛いんですけどぉ〜〜〜!!!

「痛いですか〜?大丈夫ですよ〜」
って、大丈夫じゃないから痛いって言ってるんだよ〜〜!

 

あーんあーん、うわわわ〜〜ん!
あの、あの、足の先の方までずずずんって来てるのは正しいですか?

「正しいですよ♪」
さらっと言うなよ〜〜、こんなに痛がってるのにぃ〜!

 

いったぁ〜〜〜いぃぃぃぃぃ!!!

この時葉月は叫びながら
「あ、アタシって『痛い』って叫び慣れてる!」って思いました。
なんだかね、自然にこういう声が出ちゃうんです。

普通の人ならグッと我慢するものなのかも知れないですけど
声を出すことで痛みを外に逃がす方法を知っちゃってるって言うか、
癖になってるって言うか。(笑)

「SMやってる時の声、そのまんまじゃん」
この時の声だけ録音していたら、
たぶん聞く人が聞いたら萌え萌えだったかも知れません。(萌えないって!)

 

とにかく、叩かれたり抓られたりする痛みじゃなくて
神経を直にいたぶられるような痛さで、
その注射は凄く長い時間のように感じられました。

やっと注射が終わって
「はい、終わりですよ〜♪」って看護婦さんが言ってくれました。
ずらしていた紙おむつを戻してもらって
「麻酔が効いてくるまで少し横になって待っててくださいね」
と言われたものの、葉月は俯せのまましばらく放心状態。

「看護婦さ〜ん、今の注射が今日の手術の中で一番痛いとこだよね〜?」
ってうわごとのようにそう言っていました。

「ふふふ、そうね、たぶんそうよ」
って看護婦さんが言ってくれたので葉月はかなり救われました。
ここで「まだまだこれからよ」なんて言われたら
逃げ出す方法を考えてたかも、です。

 

ということで、切る前にして最大の難関を突破した葉月は
ベッドの中でもう終わったような気分になっていました。
麻酔が効いてくるまで2〜30分くらいかかるそうです。

「この麻酔は不思議な麻酔なのよ」
時々様子を見に来てくれる看護婦さんが教えてくれました。
「体はちゃんと動くし触られてるって感覚もあるんだけど痛みだけを感じなくなる麻酔なの」

「へぇ〜〜!」
と思いました。
確かにいつまで経っても足は動くし触ってみればちゃんと感覚があります。
「こんなんで切ってもホントに痛くないのかな?」

「いくらなんでもこれじゃ痛いよねぇ。触ってわかるんだから」
葉月はもしかしたら自分が麻酔の効かない体質で
痛いまま切られちゃうんじゃないかと思ってちょっと不安になってきました。

「早く効いて来ないかな〜」
祈るような気持ちで下半身の感覚がなくなるのを待っていました。

そして看護婦さんが席を外した隙に携帯カメラでこんな写真を撮って
ご主人様と愛人さんにメールで実況中継をしたりしてました。

 

「麻酔が効いてくるのを待ってます」

我ながらこれは凄い実況中継だと思いました。
手術のほんの5分前くらいの画像です。

こんな実況中継をされても送られた方は困っちゃうだろうと思ったけど
何かしないではいられませんでした。

 

看護婦さんが言っていた2〜30分の時間がそろそろ過ぎようとしていました。
もう間もなくお迎えがくるはずです。
「本当にもう手術なんだな」
なんて、ちょっとまだ実感が湧かない気がしました。

不安はそれほどありませんでしたけど
今までいろいろなところで聞いてきた話、
「そんなに大変な手術じゃないから大丈夫ですよ」
「今まで異常が出た症例はひとつもありません」
「もっと早く切っておけばよかったと思いました」
そんな言葉を思い出して自分に言い聞かせていたようにも思います。

 

そしてとうとう、看護婦さんが葉月を手術室に呼びに来てしまいました。

 

ご主人様ぁ〜!
じん太さぁ〜ん!
葉月、頑張ってきますね〜!

ドラマみたいだけど、本当にそう思っていました。

 

 

 

 

NEXT:いよいよ手術!(後編)

 

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